副業(サイドビジネス)の確定申告
2008/11/20 02:23
アフィリエイトと確定申告では、アフィリエイトで収入を得ている個人事業主の例を取り上げました。
別にアフィリエイトに限らず、最近ではネットショップやオークションで生活している個人事業主も多いでしょう。
さて、今回は最も多いと思われるアフィリエイトや、私のようプログラマー、ライター、そしてネットショップを会社勤めをしながら営業している場合の確定申告について説明します。
つまり副業で収入を得ている人の場合ですね。
20万を超えた所得
もし、副業で収入得ている場合で、1年間の副業の所得が20万円を超える場合は確定申告が必要です。
この所得というのは、副業での収入の合計ではありません。
たとえば、ネットショップで副業を得ている場合、年間の売上が23万円あったとします。
このネットショップを運営するために、レンタルサーバーを借りていて、このサーバー代が年間2万円かかりました。
また、ネットショップ用のサイトを作成するために、ソフトや書籍を購入し、これが1万5千円かかったとします。
これらのお金を経費と呼びます。
この場合所得は、
売上 - 経費 = 所得
つまり、
230,000円 - 35,000円 = 195,000円
この19万5千円が所得となり、20万円以下なので申告する必要はありません。
まぁ、たいていはこんな20万ぎりぎりの収入ってことはないでしょうから、副業で1ヶ月2万円近く収入を得ている場合は、たいてい確定申告が必要でしょう。
38万を超える場合?
上の20万以下の場合は申告が必要がないというのは、他に給与所得がある人の場合です。
もし、他に収入がない場合は、38万円以下であれば申告の必要はありません。
実際に確定申告を行えばイメージしやすいのですが、他に収入がない場合、
売上 - 経費 - 所得控除 = 課税所得
という計算になり、所得控除は最低でも38万円(この38万円を基礎控除と呼びます)になるからです。
白色申告か青色申告か
青色申告でさらに会計ソフトを使用して帳簿をつけている場合は、65万円の控除を受けることが出来ます。
簡単に言ってしまえば、最低でも所得税が32,500円ほど安くなるということです。
翌年の住民税を含めると、10万円近く税金が安くなります。
10万というのはかなりでかいですよね。
そのため、副収入に対しても青色申告で申告したいかもしれません。
副業では青色申告できない?
もし、ほんとに副業であれば、つまりメインの給与所得があり、あくまでサブとして収入がある場合の申告は青色申告出来ません。
白色申告として、申告書Aで雑収入として申告します。
副業の基準は?
たとえば、事業がうまくいかなくなってアルバイトを始めたとします。
ただ、完全に事業を撤退するのではなくて、事業を続けながらアルバイトをしたとします。
この場合、生活に占めるアルバイトの時間の方が長ければ、事業の方は副業になります。
1週間のうち、5日間アルバイトをして2日間は事業に集中する。なんて場合ですね。
これが週1~2日アルバイトをする。なんて場合は、あくまで事業がメインで、アルバイトがサブになります。
この場合は、事業の申告は青色申告することが出来ます。
じゃぁ、週1~2日しかアルバイトしていないけれど、アルバイトの方が事業より収入が多い場合は?
税務署に聞いたところ、金額による基準はないそうです。
副業かメインなのか・・・の基準は、あくまでどちらの労働時間の方が長いか、もしくは生活に占める割合で多いか。になるそうです。
サラリーマンがアフィリエイトで収入を・・・なんて場合は、ほぼアフィリエイトが副業になるわけですね。
休日にオークションで収入を得ている。なんて場合も、オークション収入が副業になるわけです。
で、この場合は、白色申告しかできません。
白色申告で副業を申告する場合
基本的には、申告書Aを用いることになります。
で、雑収入として副業で得た売上、そして経費を引いた額を記入していくことになります。
収支内訳書等は必要ないそうです。
副業で収入を得ている人で、本業を超す収入がある人は独立を考えた方がいいかもしれません。
そうしないと税金がものすごい高いことに・・・(笑)
申告書の書き方
具体的な申告書の書き方は、副収入(FX・アフィリエイト)の申告書の書き方を参考にしてください。
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【 ももん 】 2013/02/04 14:11
副業の青色申告について<br>税務署に確認した所、副業でも青色申告できるそうです<br>副業という理由で青色申告出来ないケースは、存在しないとのことです
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2008/11/20 02:23 | このページのトップへ | コメントを書く | 管理