発生主義と現金主義

会計ソフトで記帳するにしても、決めておかなければならないルールがあります。それが「発生主義」にするか「現金主義」にするか。ということ。

会計ソフト de 確定申告
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発生主義と現金主義

2008/09/29 22:45

当サイトでは、幾度となく会計や経理の知識が0でも(私がそうでした)、会計ソフトを使えば誰でも青色申告ができる書類を作成可能。ということを書いてきました。
知識がなくても、ソフトに指示された通りに入力していくと、面倒な計算や必要な記入事項がすべて埋められているというのが大きな理由ですが、まず最初に決めておかなければならない「ルール」があります。
これはどんな会計ソフトを使う(もしくは使わなくても)場合でも決めておかなければならないルールで、それが記帳するタイミングです。
このタイミングには「発生主義」と「現金主義」の二種類があり、なれてしまえばそのルールに則って記帳していくだけなんですけれど、最初はなかなかイメージしづらく、初心者にとっての壁でもあるため、ここでまとめておきます。

発生主義

このルール決め(?)は、会計ソフトに入力していく前に決めておかなければならないものの、なかなか理解しづらいのですが、後から変更となるとすごくめんどくさい(というか変更できるの?)ので、ちゃんと理解しておかなければなりません。

さて、当サイトに限らず、一般的には発生主義で記帳していくことを前提に、話を進めます。
というのも、現金商売なら現金主義でもかまわないのですが、多くの場合、商品が売れて実際に入金されたり、お金を手にするのは後日(場合によっては前)だからです。
たとえば、アフィリエイトなんかを例にとると、たいていが売り上げが実際に振り込まれるのは2ヶ月後だったりしますが、こういったお金の流れにタイムラグがあるからです。
そして、発生主義ですすめていくから故に、初心者にとっての壁になるのです。

発生主義を薦める理由として、お金の流れがつかみやすい。というのがあります。
たとえば、「A社からの入金が遅れてる」といったことも、取引相手が多くなればなるほど発生主義で記帳していかないと把握しにくくなります。
また、会計ソフトを使うと、そういった事態もすぐに把握できますし。

記帳

記帳とは、売り上げや経費がかかったり、また口座に入金された場合に日付と学を入力していくことなんですけれど、その日付というのがちょっと一癖ありまして。
というのも、発生主義と現金主義、現金主義の方はすごくイメージしやすい。
物が売れたとしたら、売れてお金が入ったらその日付と額を記入していく方法。
それに対して発生主義は、売れた時点とお金が入ってきた時点を別々に記帳する方法。
なんだかイメージしにくいのですが、具体的に例を書いてみます。

発生主義の場合の入力例

クリックすると拡大表示されます。
上の画像を例に説明します。
画像は、やよいの青色申告での「仕訳日記帳」の入力例です。

たとえば、オークションで生計を立ててるとしましょう。
4月30日に、オークションで1万円の商品が売れました。
1.この場合、日付を「4月30日」。
2.借方勘定科目(かりかたかんじょうかもく)を「売掛金(うりかけきん)」と入力(実際には会計ソフトの場合、メニューを選んでいくだけで適切な科目が自動で入力されるので、用語を覚える必要は(今のところ)ありません。)。
3.借方金額に1万円を入力。
4.貸方金額に1万円を入力。(借方金額を入力すると自動的にここにも1万が入力される
5.摘要に「商品掛販売」を入力(やはり自動で入力される)。
と以上を入力します。

翌日の5月1日に、お客から料金が振り込まれました。
1.次の段のように日付を「5月1日」と入力。
2.借方勘定科目に「普通預金」と入力。
3.借方補助科目に「振り込まれた銀行」を入力。(この銀行口座はすでに会計ソフトに入力してある物を選択する
4.借方金額に1万円を入力。
5.貸方勘定科目に「売掛金」を入力。
6.貸方金額に1万円を入力。
7.摘要に「掛代金振込」と入力。

これで一つの商品とお金の動きが終わります。
いろいろな用語が出てきて難しいように感じられますが、実際にはプルダウンメニューの中から入力したい内容を選択すると、科目は適切な用語が自動で入力されます。
後は1万という金額を入力するだけです。

さて、このように売れた日付と入金された日付、別々に入力していくのが発生主義になります。
たとえば、この例のように翌日に振り込まれればいいんですけれど、毎日数十個の商品の売り買いを繰り返していた場合、発生主義で入力していかないと、売れた金額と実際に入金された金額がイコールにならないのでわかりづらいのです。

後はこれの繰り返しです。
売れた日付と金額を入力。
振り込まれた日付と金額を入力。
それらの金額がイコールになるか確認。

年をまたぐ場合

ここで疑問になってくるのが年をまたぐ場合です。
たとえば、商品が売れても実際に振り込まれるのが2ヶ月後。なんて場合。
その場合は、売れた日付の部分だけ入力。
実際に振り込まれた額は、来年の記帳作業となります。

金額が不明の場合

中には実際に振り込まれないといくらで売れたのかわからない。という状況もあるでしょう。
たとえば口約束なんかで取引している作家なんかの場合。
「いつもの金額より多めに払うから」
なんて言われているときもあるだろうし、そもそもいつもの金額がいくらなのかもよくわからない。なんて場合。

たいていお金が入金されるのは長くて2ヶ月後でしょう。
振り込まれた金額をさかのぼって契約が成立した日付で入力・・・。と、こんな感じになります。

確定申告は2月16日から受付が始まりますが、これもそういった状況もあるため1月1日ではなく2月16日という中途半端な?日付から受付が始まる理由の一つです。