電気代・電話代 経費

たぶんどんな事業でも、電気代・携帯代・電話代は経費として落とすと思いますが、何せはじめてのことで・・・

会計ソフト de 確定申告
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電気代・電話代 経費

2007/02/04 01:20

 

私が事業を立ち上げたのが平成18年1月1日。
ところが、まさか税金を払わなくっちゃならないほどの収入が発生するとは思わず、確定申告の準備をはじめたのが(というか、確定申告を勉強しだしたのが)平成19年1月も後半(確定申告の受付開始から、たった2週間ほど前)。
勉強していくうちに経費という物があり、経費を計上することで税金が安くなることがわかりました。
ところが、 事業で使うような商品を買ってはいたものの、領収書なんて保存していませんでした。
領収書は提出するわけではないので、ごまかそうと思えばごまかせるらしいんですけれど、当然の事ながら税務署が調査したときに、ちゃんと証拠として領収書を提出しなければならないので、あえて危険な橋を渡ることはありません。(事実、後日税務調査が入ることに・・・)
はぁ・・・。しかたがない・・・。
平成18年度のかかった経費は「0円」で・・・。

ん?そういえば、電気代とか電話代も経費として認められるらしい・・・?
電気代とか電話代なら領収書もとってあるし、よし!ちょっと「電気代」「電話代」「携帯電話代」を経費として計算してみよう。

領収書

携帯電話代

電話料金内訳明細書私が契約している携帯電話会社は、飛ぶ鳥落とす勢いでまっしぐらのソフトバンクです。
私の場合、コンビニで現金で払っています。
なので、内訳明細書でもいいし、支払ったときの領収書でもいいと思います・・・が、私の場合うちの親父と私の2台を使用していまして。
当然のことならが、親父の分は経費として計上することは出来ません。
送られてきた内訳明細書には、それぞれの1ヶ月の料金が別々に載っているので、同じように家族の分をまとめて払っている・・・なんていう場合は、領収書より内訳明細書を用意してください。

電気料金等領収証左の画像は電気代ですね。
えっと、パソコンってかなり電気を食うんですよ。
どれくらいかっていうと、とある雑誌に書いてあったんですけれど、最新の冷蔵庫の約3倍。
デスクトップパソコンを24時間つけっぱなしにしておくと、だいたい1ヶ月3,000円ぐらいになるそうです。
なので、私の場合は作業用のパソコン以外にサーバー機を24時間立ち上げているので、電気代も経費で落としたいわけです。
同じように電気を消費するような事業の場合も、送られてきた電気代の明細を用意してください。

電話料金明細書最近は、ほとんどNTT加入電話は使用しないですね。
IP電話だとか色々いわれていますが、今の時代携帯で何でも済ませてしまいます。
私の場合なんかは、友達と話すときはメッセンジャーのボイス機能を使うんで、テレビ電話状態で会話できますし。
で、やはり私の場合、サーバーを立ち上げているので、インターネットに接続するためのプロバイダー料金が必須になります。
なので、電話代とプロバイダー代を経費として計算したい・・・と。

11ヶ月分?

1月に新規に事業を始めた場合は、電気代や電話代の支払った合計金額を出すときは、11ヶ月になります。
というのも、これらの料金は翌月に支払うためです。
たとえば、12月の電気代を支払うのは、翌年の1月です。
私のように1月1日に事業を開始した場合は、その前の年の12月の電気代は、事業を始める前にかかった電気代なわけで。
で・・・、ちょっと複雑になりますが細かく書くと、電気代の場合1日から30日までの電気代ではなく、11月22日~12月21日・・・なんていう中途半端な期間を請求されまして。
んで、その後、「2月の電気代が3,210円になりました。3月3日に引き落とされます」なんていう通知が来るわけです。
この場合は、この通知が来た日付なんかが経費が発生した日になるんですけれど、私もそうですが、支払った日=経費の発生した日・・・にしちゃっていまして。
えっと、そうなるとたとえば12月の分を支払うのが翌年の1月になるので、11ヶ月分の電気代(もちろん携帯とか電話代も)しか計上出来ないと。

もちろん来年以降は、1月に支払った分を1月分の経費として計上する(うーん。ややこしいな・・・)ので、12ヶ月分を計算できますが、事業を始めたときは、こういう感じの計算方法だと11ヶ月分となるので注意。
この辺は、青色申告会に行ったときに向こうの人がやはり11ヶ月で計算していたので、間違ってはいないと思います。
同じように1月ではなくて、2月以降から事業を始めた場合も、マイナス1ヶ月で計算することになると思います。
この辺は、税務署にでも聞いてみてください。

按分

私のように、事業を行っている部屋と、住んでいる部屋が同じ・・・なんていう個人事業主は多いと思います。
ある程度規模のある事業であれば、専用の部屋を借りて・・・なんて事になるんでしょうけれど、とても私のような零細弱小個人事業では、そんなお金すら出ない状態なわけで・・・。
とはいっても、たとえば、私の場合は自宅サーバーをたてていますので、それなりに電気代もかかります。
また、自宅サーバーは24時間インターネットに接続しっぱなしなので、
私の場合は、プログラムやWEBサイトを作成するのが仕事といっちゃぁ仕事なんで、作業用のパソコンも電気がかかるわけですし。
しかも、先ほど書いたように、さっぱり領収書らしい領収書をとっておかなかったので(なにしろはじめて事業用の領収書を書いてもらったのが、つい2週間前(笑))最低限、電気・携帯・電話の3つの経費だけはしっかりと押さえておこうと。(笑)

さて、運良く(?)この3つに関しては領収書(というか、明細書)を保存しておいたので、さっそく経費として計算してみましょう。
私の場合は、「やよいの青色申告」という会計ソフトを使っているので、月々の電気代等を入力して最後に按分するんですけれど、今回は按分の計算方法について。

按分の理由

たとえば、2月の電気代が12,000円かかったとして、私のように事業と住んでいる家が同じ場合は、100%を経費として計算できません。
そこで按分するわけなんですが、按分とは「事業として○%使い、家事として○%使った」という比率を決めることです。
この比率のことを按分率というそうです。
さて、按分するのはいいとして、事業としてほとんど使ってないのに「事業として90%使いました!」なんていうのも通じません。
それなりの理由付けが必要らしいです。
別に確定申告の時に、「この比率にした理由はなんですか?」なんて事は聞かれないと思いますが、あきらかにおかしいような按分の場合は、後日問いただされる可能性もあります。
そこで、「この比率にした理由付け」が必要になってきます。

電気代の場合

電気代の場合なんかは、コンセントの数からっていうのが多いらしいですね。
たとえば、電気代が12,000円かかりました。
家のコンセント数が20個です。
で、事業をしている部屋のコンセント数が4つでした。
なので事業として使った電気代は、20%の2,400円です。
みたいな。

ところが、私の場合、結構大きな家に住んでいるんですけれど、使ってない部屋がいくつもありまして。
この計算方法だと割に合わない!
そこで私が行った計算方法は・・・

★★★ 電気代按分計算方法 ★★★
パソコン1台あたり130Wとし、
1kWhあたり20円とする。
 
■サーバー用パソコン
0.13kW × 24時間 = 3.12kWh
3.12kWh × 30日  = 93.6kWh/月
93.6kWh/月 × 20円 = 1,872円/月
・・・・・・・・・・・・ 以下略 ・・・・・・・・・・・・・・
なんていう感じでサーバー用パソコンと、作業をするパソコンの1年間にかかった電気代を求めました。
ま、11ヶ月分ですね。
このときは、27,456円になりました。
全ての電気代の合計が、119,818円だったので、
119,818円 - 27,456円 = 92,362円・・・サーバー用パソコンと作業で使われた以外の電気代
私の家は4人家族なので、家にいる時間を
父:8
母:16
私:16
弟:8
とすると、私が使用する電気代の割合は33%
先ほどの92,362円の33%が、30,479.46円
半分が事業として使われたとして、15,239.73円
先ほどのサーバー用パソコンと作業用のパソコンに使われた電気代を加算。
15,240円 + 27,456円 = 42,696円
「按分比率」は、
42,696円 ÷ 119,818円 = 0.3563 = 35.63%

で、この計算方法を紙に書いておきました。
何か税務署から電気代のことについて問いつめられたときも、この方法で算出しました。という風に答えられるわけです。
青色申告会の人に聞いたら、その書いた紙はそのまま保存しておいてください。とのことでした。

こんな感じで「電話代」と「携帯電話代」についても理由付けをして按分比率を出しました。

会計ソフトを持っていない場合

会計ソフトを持っていない場合は、按分比率を決めたら、事業用で使った電気代、携帯電話代、電話代の具体的な料金を算出します。
たとえば、私の場合電気代は、

119,818円 × 35.63% = 42,691円
※ まぁ、先ほどの理由付けの計算の中でかかった電気代が出てきているんで、その値でもいいんですけれど・・・
ですね。
こんな感じでメモしておきます。
別のページで説明しますが、このときに出した金額が白色申告では「収支内訳書」、青色申告では「決算書」で必要になってきます。

どれくらいが適当か?

私は初めてのことだったので、いったいこの計算式でいいのか、またどれくらいが妥当なのかさっぱりわからない状態でした。
なので、こんな細かい計算方法を使ったんですけれど。
青色申告会の人に見てもらったときは、
もう少しかかったって事にしてもいいんじゃないの?40%ぐらいとか
なんて言ってたんで、まぁ、このぐらいの値なら税務署に突っ込まれることもないかなぁ。と。
もし、今後突っ込まれるようなことがあったとしたら、このブログで取り上げていきますんで。(笑

やよいの青色申告で按分

会計ソフトでは、月々の支払った電気代、電話代を入力していって、最後に「家事按分」という機能で比率を入力すれば、自動的に経費を計算してくれます。
家事按分を参考にしてください。
参照:携帯電話代を経費で落とす

携帯電話代を安くする

2年契約がすぎれば、イーモバイルの携帯との組み合わせで月月の携帯代が安くなるかも!?
参照:携帯電話代を節約する