借方・貸方 相手勘定とは
2007/01/24 22:00
確定申告や青色申告の解説本に必ず登場する、「借方」「貸方」という単語。
借りる方?貸す方?うーん・・・。別に誰からもお金借りてないけれど、なんのこと??
人というものは、なるべく理解できないものがあると後回しにしてしまうようで・・・。
C言語のポインタしかり、JAVAのオブジェクト指向しかり。
ところが、難しい難しいという先入観だけが先走っている気も。
借方・貸方とは
借方(かりかた)、貸方(かしかた)に関する説明は、書籍やサイトでよく見かけますが、はっきり言ってしまえばある程度帳簿付けをしないとたぶんあれこれどんな詳細な説明をしても理解できないと思います。
なので、もしこれを読んでいる人が「うーん。難しい単語だらけ・・・。」レベルであれば、この借方・貸方に関しては後回しにしていいと思います。
特に弥生会計ややよいの青色申告で帳簿をつけている人は、なおさら後回しでかまいません。
私も、弥生会計を使っているんですけれど、知らなくても全然入力できました。
というか、ソフトを使っているとあまり意識しないでいいようです。
ただし、色々な税金・経理のフォーラム等を覗いていると、ちらほら「借方」や「貸方」という単語が出てきます。
特にフォーラムに質問されるような内容はより実践的なものが多いので、何よりの参考書となるわけです。
そんな重要なやりとりをみすみす「わからないから」で、みのがしておくわけにはいきません。
というわけで、今私が理解している「借方」「貸方」を弥生会計の画面を使って説明したいと思います。
さて、借方・貸方とは何か・・・なんですけれど、左の画像は弥生会計の「預金出納帳(よきんすいとうちょう)」を開いたところです。
左上に「預金出納帳」と書かれていますね。
その下に「勘定科目 普通預金」と書かれていますが、ここに表示されている部分が取引によって「借方」になったり「貸方」になったりします。
また画像中央に「相手勘定科目」という項目があり、その下に「売掛金」と書かれています。
この「売掛金」の部分に表示されている科目が、「普通預金」の「相手勘定(あいてかんじょう)」になります。
つまり、普通預金とこの部分に書かれている科目がペアになるということですね。
弥生会計でいうと、画像でいう「勘定科目」の横に書かれている部分と、「相手勘定科目」の下に書かれている「売掛金」とか「売上高」とか「支払手数料」というような「科目」が「借方」か「貸方」になるわけですね。
これは預金出納帳だけでなく、現金出納帳でも売掛帳でも同じです。この部分に書かれている勘定科目が「借方」か「貸方」になります。
もちろん買掛帳でも同じなんですけれどアフィリエイトのように、何か商品を仕入れない(ドロップシッピングはどうなるんだろう・・・w)ような事業はあまり関係ないでしょう。
借方と貸方の違い
で、どっちが借方か貸方になるか・・・なんですけれど、日本一わかりやすいフリーのための確定申告ガイドの149ページによると、
「現金」や「預金」のような資産が増加するような取引の場合は、「借方」に、減少の場合は「貸方」になる・・・そうです。
うむ。なるほど。
ということは、画像でいうと3月28日にGoogleから売り上げ(微々たるものですが・・・)が振り込まれて、預金が増加したので、この場合「普通預金」が「借方」になるわけですね。
逆に、「普通預金」の「相手勘定」である「売掛金」が「貸方」になると。
なるほど~~~~。
じゃぁ、もし、私が事業で使うものを購入して、その代金を事業用の口座から引き落とした場合は?
この場合預金が減ったので「普通預金」が「貸方」となり、「相手勘定」である「消耗品(購入したものによって違ってくると思います)」とか「事務用品」とかが「借方」になるということですね。
アフィリエイトの成果確定と借方・貸方
また、アフィリエイトのようにその月の成果が確定した場合は、たいてい「売掛帳」をに入力していくと思います。
で、発生主義(口座に振り込まれた日付が売り上げではなく、請求書を発行した日、アフィリエイトの成果が確定した日が売り上げた日)の場合は、銀行に振り込まれたときではなくて、成果が確定したときにこの売掛帳に記入します。
現金・預金にも当てはまりませんが、売掛の場合も同じように増えたら「借方」になります。
よってこの場合「売掛金」が「借方」となり、「売上高」が「貸方」になります。
弥生会計の預金出納帳
先ほど、預金出納帳の画面からどれが「借方」で、どれが「貸方」か説明しましたが、もっと簡単な見分け方を。
画像は、「預金出納帳」の画面ですが、「普通預金」が「借方」か「貸方」かになるかどうかは、「預入金額(あずけいれきんがく)」に金額を入力した場合、「普通預金」が「借方」。
「引出金額(ひきだしきんがく)」に金額を入力した場合、「普通預金」が「貸方」になるわけです。
うーん。何となくわかったような・・・。^ ^;ゝ
借方・貸方と勘定科目
借方・貸方の例を見ていると、たいてい借方か貸方のどちらかが勘定科目(現金・預金・売掛・買掛)のどれかになっていることに気がつくと思います。
※注:勘定科目は実際には上記の4つだけではなく他にもいろいろあります
たとえば、アフィリエイトの成果が確定した場合は、
例)ASPの○社の5月分のアフィリエイト成果が5月31日に確定した | |
借方 | 貸方 |
売掛金 増加 | 売上高 |
8,000円 | 8,000円 |
プリンター7,000円を購入。現金で支払った | |
借方 | 貸方 |
消耗品 | 現金 減少 |
7,000円 | 7,000円 |
3万の商品を掛けで仕入れた | |
借方 | 貸方 |
仕入高 | 買掛金 減少 |
30,000円 | 30,000円 |
ルール
- 借方は左に、貸方は右に書く
- 自分のお金が減るような取引は、勘定科目(現金・預金・売掛・買掛)が右(貸方)にくる
- 借方と貸方が同じ額
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