帳簿・記帳とは
2008/11/19 21:52
帳簿や、記帳とはなんでしょう?
確定申告をしようと思ったとき、青色申告をする場合帳簿をつけなければいけない。と知って、
「絶対無理!白色申告にしよう」
そう思ったのは私だけではないはずです。(笑)
実際には、白色申告でも帳簿をつけなくてはいけないんですけれど、白色申告の場合つけなくても罰則はありません。
そもそも帳簿ってなんなんでしょう?
なにに書く?
まず、帳簿はなにに書けばいいんでしょう?
大学ノート?それともそういった専門のノートがあるんでしょうか?
答えを先に言ってしまえば、大学ノートでもいいし、専用のノートも売っています。
おそらくたいていは鉛筆で記入することになると思います。
うちの親父が個人事業主で、単式簿記で帳簿をつけているのですが、大学ノートに縦線をいくつか引っ張り、日付、なんのお金か、いくらかを記入しています。
この記入作業のことを記帳といいます。
白色申告であれば、こんな感じの記帳でかまわないと思います。
単式簿記と複式簿記
単式簿記
帳簿は大きく分けて、単式簿記と複式簿記があります。
よく本に書かれているのが、単式簿記はお小遣い帳や家計簿のようなもの。って説明。
ところが、私はお小遣い帳なんてつけたことがないので、そんな説明でもちんぷんかんぷん。
お小遣い帳を想像してみると、
日付 | 収入 | 支出 | ||
金額 | 摘要 | 金額 | 摘要 | |
11月03日 | 780円 | 雑誌購入 | ||
11月05日 | 200,000円 | 給料 | ||
11月10日 | 60,000円 | 家賃支払い |
こんな感じでしょうか?
これぐらいなら、帳簿をつけたことがなくても出来そうな気はしますが・・・。
複式簿記
ところが複式簿記は、ずっとずーーっと難しいです。
お小遣い帳のように、1冊だけ。というわけではなく、「現金出納帳(げんきんすいとうちょう)」「預金出納帳(よきんすいとうちょう)」「仕訳日記帳(しわけにっきちょう)」「総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう)」等々・・・。
なにそれ?????
そんなに書かなくっちゃいけないの???
単式簿記と複式簿記の違い
こう思うと、絶対単式で記帳する!なんて思うかもしれません。
白色申告の場合は単式簿記でかまわないんですけれど(もちろん複式簿記でもOK)、青色申告の場合は、控除(税金が安くなる)額が変わってくるので注意。
単式簿記の場合10万円の控除ですが、複式簿記だと65万の控除を受けることが出来ます。
控除ってなに??
簡単に言ってしまえば、たとえば65万円の控除を受けると、所得税と翌年の住民税で最低10万円ぐらい税金が安くなります。(儲かった人なら儲かった人ほど、もっと安くなる)
さらに!!
国民健康保険も所得税が多いほど高くなるので、所得税と翌年の住民税・健康保険料で十数万円(国民健康保険は、市町村によって計算方法が違う)も税金が安くなります。
難しそうだから白色申告でいいや。なんていうと来年痛い目に遭います。w(経験者談)
通帳を丸写し?
実際には、なにかお金が入ってきたり、出て行った場合にそのつどメモしている人は少ないでしょうから(私の場合、確定申告する2週間前までなんもメモすらとらなかったw)、帳簿をどうつけるかわかったとしても、そういった記録探しが一番の難関だったりします。
よくドラマや映画で、領収書を探すシーンがあったりしますが、あれがそのいい例です。
さて、じゃあ、私はどうしたかっていうと、私の場合入ってくるお金はほとんど、いや、すべて銀行に振り込まれるので、「収入」の面に関しては通帳の丸写しです。
あいにく通帳は日付もしっかり記録されていますし。
私の場合は、ジャパンネット銀行を事業用の口座として使っているので、通帳自体はないんですけれど、取引明細が通帳に当たるもので、印刷することも出来るので1年間分をすべて印刷し、それを元に記帳していきました。
【 参照 】 銀行口座と屋号と記帳
私はやよいの青色申告を使っているので、パソコンに入力する作業が記帳になりますが。
ジャパンネット銀行のいいところは、過去何年にもさかのぼってこうしたデータを見ることが出来ることです。(UFJなんかは数ヶ月前までしか見ることが出来ない)
それと印刷した紙に、色々記入できるのもメリット。
入力したデータは、赤ペンでチェックを入れたり、「このお金は○○を購入したお金」なんてメモ書きも可能ですし。
そういった意味で、ジャパンネット銀行はおすすめかもしれません。
【 参照 】 ジャパンネット銀行 ビジネスアカウント
さて、あとでまた説明しますが、複式簿記で最も記帳するのが多い「預金出納帳」は、事業用の口座の通帳の丸写しです。
口座についた利子や、振込手数料まですべてそっくり記入します。
ある意味このおかげで、楽かもしれません。
間違いも見つけやすいですし。
預金出納帳の付け方もあとで説明します。
1円も漏らさずに記録する
帳簿をつける場合の大事なルールとして、1円も逃さず記入する。ということです。
「このお金はよくわからないからいいや・・・」
っていうのはいけません。
私もそれが一番の不安でした。
ただ、実際に帳簿をつけてみるとわかるんですけれど、通帳(ジャパンネット銀行では取引履歴)には、どこから振り込まれたか・・・とか、誰に支払ったか・・・が書かれているので、意外と迷うことはないはず。
極端にいってしまえば、入ってくるお金は性格に記帳しなければなりませんが、出ていくお金に関しては曖昧でもかまいません。
どんなお金か忘れてしまうようなものは、所詮金額も小さいでしょうし、その場合は「個人として使った」として入力します。(詳しくは会計ソフトの使い方で説明しています)
はたして複式簿記で記帳なんて出来る?
私が個人事業主になって2年以上がすぎました。
つまり確定申告は2回経験しています。
実は、1回目の確定申告の段階ですでに複式簿記で記帳していました。
元々そういう仕事をしてたの?
なんて思われるかもしれませんが、私は元々技術職。
経理の「け」の字も勉強したことがありませんでした。
というか、文系職にはまるで無縁でした。
そんな私でもなぜ複式簿記で記帳できたのでしょう?
もっといってしまえば、0の段階から2週間で、すべてその年の帳簿が完了してしまいました。
どんな裏技を使ったのでしょう?
会計ソフトは必須
はっきり言って、私も会計ソフトを使わなければいまだに複式簿記で帳簿をつけることなんて出来ません。(笑)
いや、単式簿記も無理かも・・・w
それぐらい会計ソフトを使うと、帳簿が楽になります。
私が使っているのは、最も個人事業主の会計ソフトとして売れているやよいの青色申告ですが、このソフトを使うと必然的に複式簿記で入力されます。
しかも「勘定科目ってなに?」「総勘定元帳ってなに?」って状態でも、ボタンをクリックしていくだけで入力することも可能です。
【参照】 やよいの青色申告で入力してみる 簡単取引入力
帳簿が出来れば確定申告は簡単
さて、会計ソフトを使えば帳簿を入力できることはわかりましたが、会計ソフトの役目は帳簿をつけることだけでしょうか?
やよいの青色申告というソフト名からわかるように、それだけではありません。
最終的に申告の時提出する「決算書」や「収支内訳書」などなど、ボタン一つで印刷してくれます。
やよいの青色申告で書類を印刷するには
「クイックナビゲーター」の「決算・申告」タブをクリックし、「決算書作成」をクリック。
「所得税確定申告書B」も印刷可能(ただし、購入した年度だけ。翌年以降はアップデート(有料)が必要)
確定申告に必要な4つの用紙が印刷できる。
★印刷したものを提出してかまわない。
さっそく記帳してみよう!
なんだかわかったようなわからないような気分かもしれませんが、実際には入力してみると「あ。なんだ。これだけでいいんだ」なんて感じると思います。
逆に、入力してみないとなにがなんだかわからないままだと思います。
まずは入力してみましょう。
- やよいの青色申告 体験版 ・・・・ 体験版でも製品版と同じように入力できます。
ただし、印刷するときに1の位の数字が「 * 」になってしまいます。
購入後、きちんと印刷することが出来ます(体験版で入力したデータもそのまま使える)。 - 会計ソフトの使い方 ・・・・ 実際のやよいの青色申告の画面の画像や動画を使って説明してみました。
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