帳簿と伝票

現金出納帳や預金出納帳、仕訳日記帳、売掛帳や振替伝票についてまとめてみました。

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帳簿と伝票

2007/02/06 06:27

弥生会計ややよいの青色申告といった会計ソフトでは、各取引の入力は帳簿や振替伝票に入力していきます。
帳簿とは言っても、実際のノートの帳簿とは違っていて、帳簿の仕組みを理解していなくても、入力できるようになっています。

帳簿や伝票を開くには

クイックナビゲーター左の画像は、やよいの青色申告というソフトの「クイックナビゲーター」と呼ばれる、入力支援機能です。
現金出納帳(げんきんすいとうちょう)」や「預金出納帳(よきんすいとうちょう)」と記述されていますが、各アイコンを開くとそれぞれの帳簿が開きます。

現金出納帳

現金出納帳左の画像は、「現金出納帳」です。
事業で使うための現金の取引を記入します。
参照:現金とは
事業用の現金とは、財布に入っているポケットマネーや、全く事業と関係ないお金と切り離して細かく取引内容を記入する必要があります。
ただし、私のように売上の全てが預金口座に振り込まれるような事業の場合で、預金を公私混同として使っているような場合は、あんまり使用しないかもしれません。
現金出納帳の記述に関しては、「事業用の書籍を現金から払った場合」を参考にしてください。

預金出納帳

預金出納帳こちらは「預金出納帳」になります。
銀行の預金通帳に記述されている取引を更に細かく勘定科目をつけて入力していきます。
基本的には、預金通帳に記述されている取引は全て入力し、残高がしっかり合っていなければなりません。
通帳と残高を同じにすることによって、入力間違い等も防げます。
生活費のために、お金を引き出したり、事業用の現金に引き出したり、電気代等の自動引き落としやネットでなにかものを買ったときの振込があったときに入力していきます。
取引先から報酬が支払われたときも、預金出納帳で記入することが出来ますが、私の場合は次に紹介する「売掛帳」に記入しています。

売掛帳

売掛帳発生主義」に基づく記帳方法の場合、何か商品を売ったとき、○月分の報酬が確定したとき、原稿を書いて納品し請求書を発行したとき・・・といった、売上が確定した時点で帳簿に入力し、実際に料金が振り込まれた、現金で受けとった・・・場合に、再び入力します。
これらの仕訳は、「売掛帳」に取引先ごとに入力します。
この売掛帳に入力するには、あらかじめ取引先を入力しておく必要があります。
詳しくは、弥生会計をインストールした後を参考にしてください。
これらの入力は、仕訳日記帳振替伝票でも入力できますが、取引先が決まっている場合は売掛帳で入力することによって、各取引先ごとにきちんと入金されているか、また1年間の各取引先ごとの売上高と未入金額を把握することが出来るので、「売上高が発生した」場合と「実際に料金が振り込まれた」場合の取引は、この「売掛帳」で入力するようにしています。
振込手数料を差し引かれて入金された場合の振込手数料も、この「売掛帳」に入力します。
振込手数料を引かれて入金される場合の入力例
入金された金額は、「預金出納帳」に反映されます。
また、振込手数料については自動的に「必要経費」として計算されます。

仕訳日記帳で見てみると、きちんと「借方」と「貸方」に別れて入力されている
今の取引を、仕訳日記帳で見てみると、きちんと勘定科目がそれぞれ「借方」「貸方」に振り分けられています。
会計ソフトを使えば、「借方」「貸方」を理解しなくてもこのように自動で入力してくれます。

具体的な入力方法については、売上高の入力と振り込み手数料についてを参考にしてください。

買掛帳

買掛帳売掛帳とは逆に、何かを仕入れたときと、実際に料金を支払った場合に、こちらに入力します。
アフィリエイターや、作家やイラストレーターといった形のないサービスを販売している事業の場合は全く関係ないですね。

仕訳日記帳

仕訳日記帳仕訳日記帳は、各帳簿や伝票全てを見ることが出来ます。
見るだけではなく実際にこの仕訳日記帳でも入力することが出来ます。
普通は、各帳簿等に入力した内容をチェックするために使用しています。

仕訳日記帳2上の仕訳日記帳を各帳簿ごとに色分けしてみました。
■色が、現金出納帳で入力した部分。
■色が、売掛帳で入力した部分。
■色は、振替伝票で入力した部分。
■色は、預金出納帳売掛帳で入力した部分です。

振替伝票

振替伝票振替伝票は、帳簿とは違って帳簿に入力する手助けをする伝票です。
売掛帳では、取引先の相手が決まっている場合に入力していましたが、オークションで何かを売った場合の様に不特定の取引先の場合や、突発的な売上が発生した場合にこの「振替伝票」で入力しています。
この振替伝票は仕訳日記帳と同じで、全ての帳簿に入力できる仕訳を入力できますが、今書いたとおり他の帳簿では入力しにくいような取引だけ使っています。
慣れないうちは、あまり使う必要はないと思いますが、慣れてくればこの振替伝票で全ての取引を処理する・・・といった使い方も出来るかもしれません。