やよいの青色申告 初期設定をする
会計ソフト 初期設定の仕方で、動画による初期設定の仕方を説明しています。参考にしてください。
やよいの青色申告のインストールが終わったら、いよいよ入力開始です。
といっても、何をどうしたらいいのかわからないと思います。(笑
私もでしたが・・・。
会計ソフトは、単に帳簿をつけてくれるソフトという役割だけでなく、会計や税金のことを実践的に学ぶ最高の学習ソフトでもあるんです。
なので、はじめから自分の帳簿をつけるぞ!と、リキまず、まずは仮定の事業のファイルを作成して、色々入力してみることをおすすめします。
さて、やよいの青色申告をインストールしたら、まずは事業用のファイルを作成し、銀行や取引先、経費の設定を行なう設定ウィザードを行います。
最初は、むずかしそうに感じるかもしれませんが、このページで詳しく解説するのでご安心を。
動画で解説 やよいの青色申告の初期設定
初期設定の様子を動画で録画してみました。画面を大きくして見てください。
以下、画像でも紹介します。
新規データ作成
やよいの青色申告をたちあげたら、左上にある「ファイル」をクリックし、「新規作成」を選択します。
ウィザードが開始されます。
すでに使ったことがあれば、「既存のデータを複写してデータを作成する」にチェックを入れると、そのデータを元に新たなデータファイルが作成されます。
これから初めて使う場合は、「新規にデータを作成する」にチェックがあることを確認し、「次へ」のボタンをクリックします。
「事業所名(屋号)の入力」です。
もし、個人事業主で屋号を持っているのであれば屋号を。
そうでなければ自分の生目を入力します。
屋号については、銀行口座と屋号と記帳を参考にしてください。
家賃収入のような不動産関係の収入がある場合、若干勘定科目(後述)が違ってくるのですが、そうでなければ「個人/一般」をチェックして、「次へ」ボタンをクリックします。
青色申告?白色申告?
次は「青色申告」で申告するか、「白色申告」で申告するか選択します。
やよいの青色申告は、青色申告も白色申告も対応しているし、やることはほぼ変わりません。が、最後に印刷するときに、青色申告は「青色申告決算書」を。白色申告は「収支内訳書」が印刷されます。
青色申告には「青色申告決算書」や「貸借対照表」など提出しなければいけない書類が多く、より複雑なため、青色申告特別控除という10万円もしくは65万円の控除をうけることが出来るんです。(控除とは、つまり税金が65万円 x 10~40%安くなる)
ところが、青色申告にするには、「所得税の青色申告承認申請」を期限内(
3月15日か業務を開始した日から2ヶ月以内)に提出しなければなりません。
提出していない場合は、白色申告になります。
また、サラリーマンの副業などは、青色申告では申告できないので注意が必要です。
続いて帳簿をつける年度を設定します。
平成27年度の2月15日~3月15日に提出する確定申告は、「平成26年度」になるので注意が必要です。
先程も「個人/一般」か「個人/不動産」かを選択しましたが、不動産関係の勘定科目を使いたい場合のみ、ここにチェックを入れます。
「次へ」をクリックします。
データファイルの保存先を決めます。普通は、変更しなくてOKですが、大事なデータなので、私の場合はWindows8.1で標準搭載になった、OneDrive上に保存しています。
OneDriveは、インターネット上に保存するため、万が一パソコンが壊れても、データはネット上に保存されます。
また、2つ以上パソコンを持っている場合、2つのパソコンで、同じデータファイルを扱うことが出来るので、すごく便利です。
よくわからない・・・。という場合は、なにも変更しなくて、「次へ」をクリックしてください。
これで事業データの設定が完了しました。「作成開始」をクリックすると、データが作成されます。
事業用のデータファイルが作成されました。「完了」をクリックします。
消費税の設定
これから事業を始める人は、消費税については考えなくていいので、「消費税申告を行わない(免税事業者)にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
消費税は、2年前の「課税売上」が1000万円を超えると、消費税も収めなくてはなりません。
仮に、アフィリエイトや消費税を請求していないような場合でも、消費税を払わなくてはなりません。
事業を始めたばかりの人は関係ないので、ここは気にしなくてもOKです。
免税事業者を選択した場合は、消費税の設定はこれで終了です。「登録」ボタンをクリックしてください。
消費税の設定が完了しました。今後、課税売上が1000万円を超えて、消費税を払う必要が出てきた場合も、「設定」→「消費税設定」→「消費税設定」とたどっていくと、消費税の設定ができるようになっているので、大丈夫です。
銀行口座・取引先を入力しておく
続いて、「銀行口座」や「取引先」の名前を登録する設定(導入設定)に進みます。
導入設定とは、帳簿に必要な事業で使用する銀行口座や、クライアント(得意先)、仕入先などを登録したり、経費を入力するときの勘定科目を設定するウィザードです。あらかじめ銀行名と口座残高をメモしておき、得意先をリストアップしておきます。
勘定科目 | 補助科目 | 残高 |
---|---|---|
事業で使用する銀行口座 「現金・預金」- 「普通預金」 |
ジャパンネット銀行 | 120,000円 |
東京三菱UFJ銀行 | 254,800円 | |
得意先 「売上債権」- 「売掛金」 |
(株)ABC社 | 0円 |
あいう商社 | 0円 | |
Amazon.Inc | 0円 | |
海山商事 | 0円 | |
支払先 「他流動負債」- 「買掛金」 |
なし | なし |
ここでは仮に上のような口座と、取引先だと仮定します。
基本的には事業用の銀行口座は1つにしておいたほうが、入力が簡単なのですが、一応複数口座を指定することも出来る、ということを説明するために、あえて2つ設定しました。
口座残高も必要になってくるので(あとで自由に入力できますが)、調べておいてください。
個人的には、特にクライアントが指定してこなければ、銀行口座はジャパンネット銀行がお勧めです。(明細がいつでもプリントできるため)
得意先は、お客様のことです。まあ、収入源ですね。
正式な名称でなくて構いません。例えば「株式会社 ABC社」でも「(株)ABC社」でも「ABC社」でもOKです。
材料や商品を仕入れて販売している場合などは、仕入先も登録します。(今回は省略します)
設定内容が表示されるので、間違いがないか確認して、登録をクリックします。
なお、ここで設定した項目は、あとで自由に修正、追加ができるので、安心してください。
導入設定が完了します。後で、どこになにが追加されたか、確認する方法も紹介します。
経費の入力設定
続いて「経費」の入力用の設定に移ります。
こちらもなんとなく難しそうなイメージがありますが、経費で使いそうな項目をチェックするだけなので、あまり用語の意味がわからなくても大丈夫です。
例えば、やよいの青色申告には「簡単取引入力」という機能があって、経費のことについて全くわからなくても、このように選択して、日付と金額を入力するだけで自動的に帳簿に入力してくれる機能があるんです。
なので、これ以降の設定は、それほど真剣に悩まなくても大丈夫。
設定項目は15項に渡ります。1項目は「電気代」「ガス代」「上下水道」「灯油代」「プロパンガス料金」です。
例えばインターネットを利用した事業を行っている場合は、パソコンの電気代やら、光熱費なども経費で落とすことが出来るので、チェックをつけておきます。
私の場合、実家の私の部屋でのみ仕事をしているので、ガス代や上下水道、プロパンガスは使いません。
また、ストーブもエアコンで代用しているので、灯油代もかからないので、この項目では「電気代」のみチェックを入れました。
こんな感じで15項目をチェックしていくと、最終的に確認画面になるので、「登録」ボタンをクリックします。
設定完了
これでやよいの青色申告の初期設定は完了です。最初に言ったように、いきなり自分のファイルを作るのではなく、「佐藤一郎」というような名前で、作家をしている。と仮定して、色々入力してみると、どこがどう変化するかわかって、帳簿について知識がついてくると思います。
初期設定でどこがどう設定された?
では、今の初期設定でどこがどう設定されたのか、実際に確認してみましょう。
科目設定
勘定科目の一覧が表示されるので、「現金・預金」にある「普通預金」をクリックしてみます。
すると、画面下に「普通預金」に登録した「ジャパンネット銀行」と「東京三菱UFJ銀行」が表示されました。この、ジャパンネット銀行と東京三菱UFJ銀行は補助科目と呼ばれる項目です。
下にスクロールしていくと、「売上債権」のところにある「売掛金」をクリックすると、先ほど初期設定で登録した取引先4件が登録されていました。
預金出納帳の確認
今度はこの入力された補助科目がどのように使われるか、確認してみましょう。
左側の「取引」をクリックし、画面中央に表示された「預金出納帳(よきんすいとうちょう)」をクリックします。
この預金出納帳というのは、登録した銀行の明細と勘定科目を指定する帳簿の1つです。
「勘定科目」を「普通預金」にし、「補助科目」のプルダウンメニューをクリックすると、「ジャパンネット銀行」と「東京三菱UFJ銀行」が表示されました。
実際の入力では、それぞれの口座の明細を入力していきます。
売掛帳の確認
補助科目の部分をクリックすると、やはり初期設定で登録した取引先4社が表示されました。
実際に入力してみる
さて、ついでなのでいきなり取引を入力してみましょう。
平成26年の1月10日に(株)ABC社の翻訳の仕事が完了し、請求書をFAXで送信。請求金額は1万円とします。
日付を1月10日にします。
または、「110」と入力しても1月10日と入力されます。
①の矢印の部分をクリックすると、入力例が文章で表示されるので、「掛けで商品を販売した」をクリックします。
このように「相手勘定科目」に「売上高」が。「摘要」に「商品掛販売」が入力されました。商品を販売しなくても、あとでお金をいただくような取引は、このように「掛けで商品を販売した」を選択します。
「摘要」は「説明」のようなもので、その取引がどんな取引か、を入力します。
翻訳の仕事の請求の場合、「商品掛販売」だと変なので、「翻訳の仕事」とか「◯◯の翻訳」などわかりやすい文章に変更しておきます。
「売上金額」の部分に「0」が入力されているので、これを「10,000」に修正します。
これで1月10日の翻訳の仕事の入力が完了しました。このように、全く帳簿がわからなくても、文章から該当するようなものを選択すれば、自動的に適切な値が選択され、入力されます。
1月25日に請求していた1万円が振り込まれた場合、日付を「1月25日」にし、「売掛金が普通預金に振り込まれた」を選択。振り込まれた金額1万円を入力し、「相手勘定科目」に振り込まれた口座を選択すれば、一連の取引は完了です。
このように「請求」と実際に振り込まれた「入金」をそれぞれ1つずつ入力する帳簿を、「複式簿記」といい、青色申告では複式簿記でないと65万円の「青色申告特別控除」をうけることが出来ません。また、やよいの青色申告では基本的には複式簿記で入力していくので、青色申告で申告する場合は、自動的に65万円の青色申告特別控除をうけることが出来ます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私もそうでしたが、全く帳簿や会計の知識がない状態で、わらをも縋る気持ちでインストールしたやよいの青色申告でしたが、おっかなびっくり試しに入力してみると、「あぁ、ここを入力するとこうなるのか」とか「こういう取引はこう入力するのか~」と、すぐになんとなく使えるようになってきてしまうと思います。
まずは、体験版でも同じことができるので、実際に使ってみてください。
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関連ページ
- 1.やよいの青色申告のインストール
- 2.やよいの青色申告 初期設定を解説
- 3.初期設定が終わったら入力してみよう
- 4.やよいの青色申告で入力してみる 簡単取引入力
- 5.勘定科目を追加する
- 6.補助科目の作成
- 7.入力例
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