古いやよいの青色申告のデータを新しいソフトで使う
新しいパソコンに買い替えたのですが、やよいの青色申告のDVDがない!?
もうだいぶ古いソフトだし、新しいバージョンのやよいの青色申告を購入するか、と思って放置してしまったのですが、いざ申告時期になって大慌て。なんと、最新のやよいの青色申告は、7個(つまり7年)前のバージョンのデータを取り込むことができない!?
うーん、参ったぞ。まさかこんなことになるとは・・・
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目次
やよいの青色申告 データ移行
あまりに古いやよいの青色申告のバージョンだと取り込めない!?
私が古いパソコンで使っていたやよいの青色申告のバージョンは「14」でした。私の場合、免税事業者(消費税を納めなくていい)ということもあり、古いバージョンのまま使い続けても良かったのですが、新しいパソコンにインストールしようとしたら、DVD(かCD-ROM)が見当たらない!
そこでどうせなら新しいやよいを購入してインストールしようと。
ところが!?
今発売されているやよいの青色申告のバージョンは「22」。
なんとバージョン「15」までしか取り込むことが出来ません!
こりゃまいったぞ。
データ変換サービスはないらしい
いろいろ調べてみましたが、取り込めないデータを取り込める形式に変換してくれるようなサービスはないっぽい。。。
いやぁ、困ったぞ。
取り込めるデータは7個前のバージョンまで
先程の画面から分かる通り、古いバージョンのやよいからデータを取り込む場合、7個前のバージョンまでしか取り込めないようです。
「22」だとしたら7個前は、「15」。私の使っていたバージョン14は取り込めないようです。
2022が「22」なので、「14」は2014年に購入したバージョンですね。もう8年間も使っていたのか・・・
私が初めてやよいの青色申告を使い始めたのは、2007年。当時はVer.7だったのかな・・・
古すぎて取り込めないやよいの青色申告のデータを取り込むには
そこでなんとか古いバージョンのやよいの青色申告のデータを最新のやよいで使う方法を考えてみました。
ヤフオクかメルカリで少し古いやよいの青色申告を入手する
ヤフオクやメルカリでパッケージ版の「やよいの青色申告」を検索してみると、ちらほら少し前のバージョンのものが出品されています。
足元を見られているのか、意外と高い価格で出品されているのですが、こういった商品を落札するのが最も手っ取り早いです。
ただし、弥生製品は認証が厳密なので、必ず落札するときはライセンス登録解除したか確認してください。
*最新のやよいの青色申告は、パッケージ版でもダウンロードしてインストールする形式になっているため、DVDやCD-ROM版がなくなりました。
無料お試し版でデータを変換
結局私が行った方法は、たまたま3年前(2019年)にやよいの青色申告の試用版(Ver.19)をダウンロードしていた(!)ので、新しいパソコンでインストールしてみると、30日間限定で無料で使用できる(!!)ので、まず、古いパソコンのデータ(Ver.14のやつ)をこのVer.19に読み込ませてからバックアップ。
続いて最新のやよいの青色申告Ver.22をインストールし、19でバックアップしたデータを読み込ませる、という方法でした。
以下はそのやり方。
もちろん、去年ダウンロードしていなかったよ!という人は、このページの最後の方に、データを最新のデータをエクスポートしてインポートするを紹介するので、そちらを参考にしてください。
やよいの青色申告パッケージ版をお試しとして使う
どのバージョンのやよいの青色申告は、30日間無料でお試しが使用できるので、毎年、購入しないにしてもダウンロードしておくといいかもしれません。
ソフトをダウンロードしたら、ダブルクリックしてインストールします。
ライセンス認証をしていないとそのたびにライセンス認証の画面が表示されます。
お試し版として使用するには、「今は認証しない」をクリックします。
「バージョン」にある「その他」のプルダウンメニューの中から古いバージョンの製品を選択します。
ちなみにバックアップからの復元も同じようにして開くことが出来ます。
「事業所データの選択」の画面が表示されたら、「その他」にチェックを入れ、古いバージョンのものを選択します。
なお、「やよいの青色申告」も「弥生会計」と表示されていますが、OKです。
と、このように「データがありません」と表示された場合は、標準で保存されている場所以外にデータが保存されている可能性があります。その場合は・・・
古いやよいの青色申告のデータが保存されている場所を指定してください。
古いパソコンからUSBメモリなどでデータを移行する場合なんかは、この方法を使ってください。
なお、たいていデータは、Cドライブのユーザーフォルダの中の「Document」フォルダの中に「Yayoi」というフォルダが作成されてその中に保存されていると思います。
違うバージョンのデータを読み込もうとすると、このように「事業所データの変換」が表示されるので、「次へ」をクリック。
最新のやよいの青色申告にデータを取り込む
あとは最新のやよいの青色申告をインストールして、同じ方法でデータを取り込むだけです。
やよいの青色申告のデータは、拡張子が「.KD14」とか「.KD22」のようにバージョンの数字が付きます。
バックアップファイルの場合は、「.KB14」とか「.KB22」のようになります。
復元できた?
e-Taxで提出した貸借対照表と比較しても正しい金額になっていました。
やよいの青色申告 オンラインならデータを取り込める
なお、毎年料金がかかってしまいますが、「やよいの青色申告オンライン版」は、古いやよいの青色申告からデータを取り込むことが出来ます。
やり方は公式ページに詳しく乗っているので参考にしてください。ただし、あとでも紹介しますが、減価償却費等のデータは移行できないっぽいので、新たに作成する必要があります。
データをエクスポートしてインポートする
さて、最後に「やよいの青色申告 オンライン版」はお金がかかるし覚えるのが嫌だ!という人や、7つ前のバージョンの製品を使っていた人は、以下のようにしてデータを最新のやよいの青色申告に取り込むことが出来ます。
仕訳日記帳のデータをエクスポート
まずは古いやよいの青色申告での操作です。
年度を古いものへ
やよいの青色申告では、3年分の年度データを閲覧できます。そこで、古いやよいの青色申告で見られるデータの一番古いデータを表示させます。
「ファイル」の「年度切り替え」を選択し、
適当な場所(デスクトップとか)に、「2022年仕訳日記帳」や「2022年仕訳日記帳エクスポート」という名前で保存します。
「エクスポートは正常に終了しました」と出たら「OK」をクリック。
科目残高入力をエクスポート
今度は「2022年科目残高入力エクスポート」という名前で保存します。
減価償却のデータは移行できない?
この調子で「減価償却資産の登録」も同じようにエクスポートできるかな?と思ったら・・・
エクスポートは出来ましたが、入力(インポート)ができないっぽい。
新規事業データの作成
最新のやよいの青色申告をインストールしたら、「新規事業データの作成」をしておきます。
このとき古いソフトの最古の年代を選択してください。
やよいの青色申告では、一度会計年度を選択すると、それ以前の年度は作成できなくなります。
これだけだと科目残高がおかしなことになっているので・・・
これで古すぎるやよいの青色申告でも、最新のソフトにデータを移行することが出来ました。
あとは年度を変更して同じようにインポートしていくだけです。
減価償却費は?
以上のやり方だと、減価償却のデータは移行できません。そのため、古いソフトの減価償却のデータをそのまま入力します。
古いソフトの方の減価償却費を編集し、金額や名称などを同じように入力していきます。
まとめ
私と同じように新しくやよいの青色申告を買い換えようとしたものの、データが古すぎてデータの変換ができない!という人は多いと思います。やよいの青色申告のような会計ソフトって、もうこれ以上進化しないレベルまで来てしまっているので、一応、何年もずっと使えるんですよね。消費税が11%以上になるとか、減価償却の「償却率」などの値が変更にならない限り、ずーっと使えちゃう。
ですが、新しいWindowsで動く保証もないし、私のようにインストールディスクを紛失してしまったり、この際だからと新しいやよいの青色申告を購入してしまうと、データが古すぎて取り込むことができなくなる可能性があるので注意してください。
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投稿日:2022/03/06 00:34:03
更新日:2022/03/06 00:34:04
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