やよいの青色申告にCSV形式で取り込むには

やよいの青色申告には、CSV形式のファイルをインポート(読み込んで)することができます。銀行口座やクレジットカードの明細をダウンロードして、CSVに整えて取り込むと楽に入力ができます。

やよいの青色申告にCSV形式で取り込むには

更新日:2019/01/31 15:13:51 twitter Facebook はてブ LINE

やよいの青色申告で一番めんどくさいのが、銀行口座の明細や経費等の帳簿の入力です。
これさえなければ1~2日ほどで終わってしまうのになぁ。なんて思いながら、毎回2ヶ月ぐらいかけてだらだら入力しています。
本当は、確定申告が終わったらすぐに少しずつ入力していけばいいんですけどね~。。。

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帳簿入力が1日で終る?CSVでインポート

さて、最新のやよいの青色申告では、銀行口座のログイン用IDとパスワードを登録しておけば、自動的にネットに接続して必要なデータをダウンロードして、すべて適切な勘定科目で入力してくれるんです!
※ 注意 この機能が使えるのは、購入した年及び翌年まで...トホホ
参照:MoneyLookと弥生で入力 インストールと設定
古いやよいの青色申告を使っている人は、この機能のために買い換えてもお釣りが来るぐらい、帳簿の入力が超楽になります。
ただ、すべての銀行が対応しているわけじゃないのと、クレジットカードなどの明細には対応していないので、今回はネット上からダウンロードした銀行口座やクレジットカードの明細のCSVをやよいの青色申告で読み込める(インポート)形式にして、読みこむ方法を紹介します。
この方法でインポートすれば、めんどくさい経費の入力も、1日で完了するかもしれません。

明細をダウンロードする

ただし、明細がCSV形式かエクセルなどの形式でダウンロードできる必要があります。

UFJのCSVのダウンロードこちらは三菱東京UFJ銀行のオンラインバンキングの明細ダウンロードページ。

ジャックスカードの場合クレジットカードのジャックスカードもこのようにCSV形式で明細がダウンロードできます。

注意点として、銀行もクレジットカードもたいてい6ヶ月前のデータまでしかダウンロード出来ない、という点。
なので、毎月チェックしてこまめにダウンロードしておく必要があります。

インポートできるようにデータを整える

さて、明細を無事ダウンロードできても、そのままだと取り込むことができません。
実際にやってみるとわかるのですが、データ形式がちょっとでもおかしいとエラーが出て取り込んでくれません。
また一度インポートすると、やり直しが聞かないので、どのような形式で取り込むか詳しく解説したいと思います。

エクセルで調節する

googleのスプレッドシートであれば無料データを整えるには、エクセルを使います。が、エクセルなんか持ってない!という人は、私のようにキングソフトオフィスを使うか、Google が無料で公開しているGoogle ドライブのスプレッドシートを使うといいでしょう。
画像は、無料のGoogle ドライブのスプレッドシートを使用して入力しているとこです。
ただ、エクセルかキングソフトのオフィスだと、便利な入力補助機能なんかもあるので、1つ購入しておくといいかと思います。

各項目について

仕訳日記帳

実際にやよいの青色申告で入力し、仕訳日記帳(しわけにっきちょう)を開くとこんな感じになっています。
インポートでは、この仕訳日記帳からしか出来ないようですが、「預金出納帳(よきんすいとうちょう)」や「売上帳」などのデータも取り込むことが出来ます。

エクセルでの入力の仕方

エクセルのAからZまで

「 A 1」には「識別フラグ」。
「 B 2」には「伝票No」。
「 C 3」には「決算」・・・と、エクセルのA列~Z列までの計25項目について入力していきます。

なお、A1に「 # 」が入っている行がありますが、「 # 」が入っている行は、読み込まない仕様になっているので、説明や項目名の行には「 # 」を付けておくとわかりやすいです。

必要な項目各項目とA~Zの関係はこんな感じ。

データの項目すべての項目を入力する必要があるわけではなく、また逆に「貸方勘定科目(かしかたかんじょうかもく)」や「貸方金額(かしかたきんがく)」など、必ず記入しないとエラーになる項目もあります。

各項目と位置

エクセルのAの列、Bの列、Cの列・・・Zの列に入力する項目と、必須入力かどうかを表にまとめてみました。
色(濃い色)の欄が値が記入されていないと、インポート時エラーになってしまいます。
入力する値は、表の下に解説しています。

A/1 B/2 C/3 D/4 E/5 F/6
識別
フラグ
伝票
NO
決算 取引日付 借方勘
定科目
借方補
助科目
G/7 H/8 I/9 J/10 K/11 L/12
借方
部門
借方税
区分
借方金額 借方税
金額
貸方勘
定科目
貸方補
助科目
M/13 N/14 O/15 P/16 Q/17 R/18
貸方
部門
貸方税
区分
貸方金額 貸方税
金額
摘要 番号
S/19 T/20 U/21 V/22 W/23 X/24
期日 タイプ 生成元 仕訳メモ 付箋1 付箋2
Z/26          
調整          

1 識別フラグ 必須

仕訳の識別番号を半角数字で記述。
「伝票以外の仕訳データ」は、2000となっています。「仕訳日記帳」に取り込むので、2000になります。

2 伝票NO

空白にしておくと、自動的に割り振ってくれるので空白のままで。

3 決算

仕訳が決算仕訳の場合は「中決」「本決」を記述。通常の仕訳の場合は、空白でOKです。

4 取引日付 必須

会計期間内である必要があります。
2015年7月2日の場合、「20150702」「2015/07/02」「2015/7/2」「H27/07/02」「H27/7/2」の形式で記入されている必要があります。

5 借方勘定科目 必須

やよいの青色申告で登録されている勘定科目か、1字違いのようなものでもマッチング処理で取り込むことができます。
クレジットカードで経費を購入した場合、「消耗品費」に。携帯電話代の場合は「通信費」にしておく。
今まで入力してきた仕訳日記帳を参考にすれば、すぐにわかると思います。

6 借方補助科目

補助科目を登録していて、その補助科目を使いたい場合は、ここに指定。
例えば、「借方勘定科目」の「通信費」に、「携帯電話代」を登録していて、これを使いたかった場合とか。
参照:携帯電話代を経費で落とす

7 借方部門

空白で。

8 借方税区分 必須

消費税の課税事業者でない場合は、「対象外」で。

9 借方金額 必須

金額。「 , 」は必要ありません。「 , 」がある場合は、「 "(ダブルクォーテーション)」で囲みます。

10 借方税金額

課税事業者でなければ、空白で。

11 貸方勘定科目 必須

やよいの青色申告で登録されている勘定科目を記入。
クレジットカードで消耗品など経費で計上するものを購入した場合、「未払金」にしておきます。
銀行の明細の場合は、ここは「普通預金」になるでしょう。

12 貸方補助科目

補助科目を登録していてそれを指定する場合は、記入。
例えば普通預金の明細を取り込む場合は、「三菱東京UFJ銀行」とか「ジャパンネット銀行」とか登録してある補助科目になるわけです。
補助科目にかんしては、補助科目の作成を参考にしてください。

13 貸方部門

空白で。

14 貸方税区分

課税事業者でなければ、空白で。

15 貸方金額 必須

基本的には「借方金額」と同額を入力。

16 貸方税金額

課税事業者でなければ、空白で。

17 摘要(てきよう)

クレジットカードや銀行の明細には、たいてい摘要に該当するものが記載されているので、それを記入しておくと後で便利です。

18 番号

未記入で。

19 期日

未記入で。

20 タイプ 必須

0:仕訳データ
1:出金伝票データ
2:入金伝票データ
3:振替伝票データ
クレジットカードや銀行の明細をインポートする場合は、「 0 」で。

21 生成元

未記入で。

22 仕訳メモ

未記入で。

23 付箋(ふせん)1

未記入で。

24 付箋2

未記入で。

25 調整

調整にチェックを付ける場合は、「yes」を。そうでなければ「no」。
基本的には「no」で。

サンプル

以下が、インポート用のデータのサンプルです。ダウンロードダウンロードをクリックすると、CSVファイルがダウンロードできるので、これを元に作成すれば楽になると思います。

クレジットカードで消耗品を購入した場合

クレジットカードで消耗品を購入した場合を乗せます。
2015年1月2日に、アマゾンで事業で使用するコピー用紙を購入したとします。

識別
フラグ
伝票
NO
決算 取引日付 借方勘
定科目
借方補
助科目
2000     2015/1/2 消耗品費  
借方
部門
借方税
区分
借方金額 借方税
金額
貸方勘
定科目
貸方補
助科目
  対象外 3000   未払金  
貸方
部門
貸方税
区分
貸方金額 貸方税
金額
摘要 番号
  対象外 3000   AMAZON.CO.JP  
期日 タイプ 生成元 仕訳メモ 付箋1 付箋2
  0        
調整          
no          

クレジットカードの明細には、購入した商品名ではなく、「AMAZON.CO.JP」としか書かれていませんでした。
「摘要」には、このクレジットカードの明細に書かれていた店名を記入してもいいし、私の場合は、後で修正して購入した商品名などを入力しています。

インポートする

CSVデータが完成したら、実際に取り込んでみましょう。
ただ、一度インポートすると、やり直しが効かないのでバックアップをとっておくか、あるいは新規に事業所データを作成して、何度か実験してから取り込んだほうがいいかもしれません。

取引の仕訳日記帳を開くまずは、「取引」の「仕訳日記帳」を開きます。

ファイルのインポートをクリック左上の①「ファイル」をクリックし、メニューの②「インポート」をクリックします。

参照をクリック「参照」をクリックします。

すべてのファイルを選択①「すべてのファイル」にすると、CSVファイルが表示されるので、取り込みたいファイルをクリックし、③「開く」をクリックします。

仕訳日記帳

エラーがなければ、そのまま仕訳日記帳に取り込まれます。

インポートに失敗CSVデータにおかしな点があると、このようにエラーが表示されて取込が失敗します。
エラーによっては、どこにエラーがあるのかわからない場合があるので、意外と面倒です。
たいていは、1個列がずれてた。とかそんな感じのエラーだと思います。

詳しい項目のヘルプ

ヘルプをクリック詳しい各項目に関するヘルプは、右上の「ヘルプ」をクリックし・・・

キーワードにインポートと入力「キーワード」に「インポート」と入力し、エンターキーを押します。

ヘルプすると、インポートに関する説明がずらずら載っています。

まとめ

今まで帳簿をつけるには、1~2ヶ月だらだらかかっていましたが、このCVSインポート機能を使えば、ネットからサクッとデータをダウンロードして、コピペなんかして簡単に入力ができるなぁ。と思いました。
今後、クレジットカードの明細をCSV化して、弥生の青色申告にインポートする方法を紹介したいと思います。

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投稿日:2015/02/24 04:27:44
更新日:2019/01/31 15:13:51

 

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