白色申告 収支内訳書記載例 1

白色申告の提出書類でも最も大事な、収支内訳書の表面の記載例と、各項目の意味を説明します。

会計ソフト de 確定申告
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白色申告 収支内訳書記載例 1

2007/06/16 01:50

 

収支内訳書表面記載例
上の画像は、白色申告で提出する書類の一つ、収支内訳書の表面の記載例です。
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実は、確定申告でも最も難易度が低い白色申告は、提出書類がたった2枚です。
申告書B収支内訳書だけです。
実際には、各用紙共表と裏があるので、書くべきページ数は4ページ
もっと細かく言えば、

で、今回は、「収支内訳書」の表面の記載例を紹介したいと思います。
とはいっても、今までのまとめと住所・氏名等の記載例です。

収支内訳書項目別
この収支内訳書は、上の画像の用に、5つに別けることができます。
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こうやって別けてみると、全くちんぷんかんぷんだった白色申告も、意外と(?)簡単なことに気がつくと思います。
実は、白色申告で最も難易度が高いのがこの収支内訳書の作成です。
これが終わってしまえば、ほぼ80%は完成したと言っても過言ではありません。

収支内訳書 表面

住所・氏名・年度

年度と住所氏名住所は、事業主の住所ですね。
事業所所在地は、仕事場の住所です。まぁ、たいていは、自宅兼仕事場。なんて場合が多いでしょうから、その場合は上の住所と同じ住所を記載します。
業種名は、作家とか絵描きとか、アフィリエイターの場合はアフィリエイターでいいと思います。
あんまり厳密にきちんとした名称でなければならない。とういことはありません。
よくテレビでも芸能人が、「俳優」として申告していたり「タレント」として申告したり・・・ということを言っていますが、そんな感じです。
たとえば、アフィリエイターと記載すると、ほぼ間違いなく税務署にも「アフィリエイターとはどんなお仕事でしょうか?」と聞かれるでしょう。(笑)
それから画像では押していませんが、氏名のところにはちゃんとはんこを押してください。

それと年度は、去年の年度になるので注意です。
たとえば、平成19年に提出する申告書は、平成18年度分なので間違えないようにしてください。
会計ソフトを使えば、この辺は自動で入力されますが。

提出日・期間

提出日および、期間税務署に提出した日付です。
私の場合は、青色申告会に提出して代わりに出してもらったので、記入しませんでした。
期間というのは、何月何日から何月何日までの分の事業に対しての申告か。ということです。
3月20日に事業を開始したというのであれば、「自 3月20日 至 12月31日」というようになります。

収入金額

詳しくは、白色申告 収入を計算するを参考にしてください。
簡単に説明すれば、平成18年度の収入が300万円ありました(あくまで仮定ですが・・・)。
ただし、材料費はまったくかからないサービスを売って報酬を受け取る事業だったので、売上原価は0円
つまり、収入金額から売上原価を引いた値も、300万円ですよ。ということになります。
作家やプログラマーやデザイナー、それからアフィリエイターなんかは、物を販売するわけではないので、このように(1)と(4)と(9)の値が同じなる場合がほとんどでしょう。
(2)の「家事消費」は、事業で販売している物を自分で使った場合です。
たとえば、コンビニのオーナーだとしたら、自分のお店で販売している食料等を自分で食べた場合は、ここにその合計金額を記入します。
ちなみに、家事消費に似た「事業消費」という物がありますが、これは従業員に現物支給した場合なんかがこれにあたります。

経費と所得金額

詳しくは、白色申告 経費を計算するを参考にしてください。
この「経費」がこの収支内訳書でもっとも重要かつ手間がかかる部分です。
領収書を引っ張り出してきて、足していってください。
ただし、経費は各科目ごと(水道光熱費や、減価償却費、通信費等々)に合計を出していきます。
ちなみに会計ソフトでは、この科目ごとの計算を自動的におこなってくれます。
初めての確定申告であればあるほど、会計ソフトの導入をお勧めします。

さて、経費の合計金額が算出・記載出来たら、先ほどの収入金額から引きます。
残りの額が、所得金額となります。
この所得金額は、申告書Bの「事業(営業等) (1)」に記載する額になります。
これに関しては、別のページで詳しく説明します。

給料賃金・税理士、弁護士への報酬

その名の通りです。
誰か雇っていたり、税理士さんや弁護士さんを雇っている場合は、ここに賃金や報酬額を記載します。
まぁ、個人事業主でしかも白色申告をするような場合は、税理士さんを頼むことも、誰か雇うこともないでしょうから、ほとんどの人が必要ないと思います。
なので、ここはパス。

これで白色申告に必要な書類の中で最も難易度が高い「収支内訳書」の表面の説明は終わりです。
初めて見たときは、「なんじゃこれ??」と思っていましたが、こうしてみるとそれほど難しくはないって事が何となくわかってきたんじゃないかと思います。
特に、会計ソフトを使えば、必要事項を入力してしまえばあとはプリントアウトするだけ。

もちろん、売り上げや経費をその都度入力しなければなりませんが、その辺もちゃんと当サイトで説明してあるので、参考にしてください。
次回は、収支内訳書の裏面の記載例を紹介します。