白色申告 収入を計算する

所得税の計算は、総収入から必要経費と各種控除を引いてはじめて決定されます。今回は総収入を計算してみましょう。

0からはじまった確定申告
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白色申告 収入を計算する

2007/02/07 20:19

税務署に行って白色申告用の提出書類をもらってきたら、さっそく年度内の総収入金額を求めてみましょう。
私は、会計ソフトを使用して入力していったので、確定申告も用紙をプリントするだけで済ませることが出来ましたが、ここでは会計ソフトを使わない白色申告を行うための手順を紹介します。

私の場合は、100%収入は預金口座に振り込んでもらっているので、銀行の通帳と、それとアフィリエイトのように管理画面によって発生金額が表示されるような事業の場合は、そういった「いつ」「いくら」の成果が発生したか・・・がわかるようなページや、書類が必要です。
このサイトでは、基本的に発生主義での計算を元にしていますが、そうなると売上が発生した時点で、収入金額に加算します。
たとえば・・・、

平成18年12月28日に、オークションに出品していた商品が落札された。
平成19年1月5日に、落札者から振込があった。

なんていう場合でも、平成18年度の収入金額に加算されます。
逆に言うと、上記の場合は平成19年度の収入金額には加算されません
振り込まれたら」「現金を受け取ったら」は、収入金額には関係なく、「売れたら」「成果が確定したら」「請求書を発行したら」が、収入金額に加えることになります。

となると全て収入金額は銀行振込にしてもらっている場合でも、11月や12月の売り上げのように、預金通帳には記載されていない収入が出てくるため、預金通帳だけではなく11月12月の売上高がわかるような資料が必要になってきます。

入ってきた・入ってくる予定のお金を計算する

収入金額を算出するのに必要なもの

以下が、収入金額を計算するために必要な資料の一例です。

会計ソフトでは

会計ソフトで入力していく場合会計ソフトの場合は、「売上が発生した日付」と「実際に振り込まれた日付」の2回仕分けていきます。
このとき「売上が発生した日付」に入力した金額の合計が、自動的に計算されて各得意先ごとに1年間の売上金額の合計を簡単に調べることが出来ます。
詳しくは、「売上高の入力と振り込み手数料について」を参考にしてください。

振込手数料について

もし、振込手数料を引かれて振り込まれている場合、売上高は振込手数料込みの金額になります。
上の画像を見ると、「(株)ファンコミュニケーション」という会社の1月分の売上高が1月31日に確定し、10,000円になっています。
ところが実際に振り込まれたのは、3月15日9,650円振込手数料350円が引かれてたとします。
この場合は、「1月31日に10,000円の売上高があった」ということになり、350円は経費として計算します。
で、収入金額には9,650円ではなく、10,000円を加えます。
振込手数料を引かれて振り込まれている場合は注意が必要です。
また、振込手数料の合計も計算してあとで経費として計上します。

詳しくは、「振込手数料は経費?」を参考にしてください。

利子について

利子は、税金が引かれた金額で入ってくるので、収入金額に含める必要はないそうです。
詳しくは「預金の利子の扱いは?」を参考に。

具体的な例

平成18年1月1日から事業を始め、(株)鈴木スーパーから毎月50,000円の売上があったとします。
売上が実際に振り込まれるのは翌々月で、振込手数料350円はこちらが負担するとします。

この場合、平成18年の「(株)鈴木スーパー」からの収入金額(今回求めたい額)は、

50,000円 × 12ヶ月 = 600,000円・・・収入金額

となります。3月に1月分の売上が振り込まれることになるので、12月31日までに実際に振り込まれた額は、

49,650円(振込手数料を引いた額) × 10ヶ月 = 496,500円

となります。
また振込手数料は、

350円 × 10ヶ月 = 3,500円

で、これは経費となります。
この「600,000円」にあたる部分を各取引先ごとにまとめます
また、496,500円は収入金額の計算には全く関わってきません。

取引先ごとに収入金額を分ける

売上先4社の売上金額の合計を計算しておきます売上金額の合計は、左の画像のように主要取引先4社を個別に計算し、その他はその他として計算してください。

収支内訳書の裏面に書き込みますというのも提出書類の1つ、「収支内訳書」の裏面に、売上金額の明細を書く部分(左の画像参照)があって、ここに4つの売上先名、所在地、売上金額を記入することとなっているからです。
4社を超える分については、残りを「上記以外の売上先の計」に記入します。

収支内訳書に記入

収支内訳書の売上金額を記入します総収入金額(この例では300万円)を求めたら、収支内訳書に記入します。
今回は、何かを仕入れて販売する・・・というものではなく、アフィリエイトや、HPの作成、原稿料といったサービスを売るような事業を仮定します。
この場合、仕入が必要ないので、(5)~(9)は未記入になるはずです。
たいていは、(1)と(4)と(10)の金額が同じになると思います。
会計ソフトを使うと、この記入も自動で行ってくれます
※ 詳細については、収支内訳書と同時にもらえる「収支内訳書(一般)の書き方」を参考にしてください。結構、わかりやすく載っていますよ。

確定申告書Bに記入

申告書Bの「収入金額等」の「事業営業等」にも同じ金額を記入します今の総収入金額を今度は「確定申告書B」にも記入します。
事業以外に収入がなければ、左の画像のように、(ア)の部分だけに記入することになると思います。
※ 詳しくは、所得税の確定申告の手引きを参考にしてください。
カラーでわかりやすく載っています。
※ 会計ソフトでは、おまけ機能として申告書B」をプリントアウトしてくれる機能があったりするので、説明書等を読んでみてください。
ちなみに「やよいの青色申告」では、おまけとして期間限定で購入すると、この機能がついてくるようです。

手順

なんか長々と説明してきたので、難しそうに感じるかもしれませんが、用はその年度の売上金額を足していく。という作業になります。

まとめると・・・

1.取引先ごとに売上高(振込手数料込みの額)を計算する。
2.あとで経費として計上するために、振込手数料も別途合計しておく。
3.利子や事業以外で入ってきたお金も(一応)別途合計しておく。
4.収支内訳書に記入。
5.確定申告書に記入。

という感じになります。
振込手数料も、割と大きな額に(私の場合は7,000円ほどになりました)なるので、経費として計上したい項目になりますので、この時点で計算しておくといいと思います。
預金通帳には振込手数料を引いた額が記入されているので、あらかじめ各取引先ごとに、振込手数料がどれくらいかを調べておくといいと思います。

私のように、事業用と個人用の口座が同じ場合、事業とは関係ないお金が入ってきたり、また出て行ったりするので、そうした金額も別途まとめて計算しておくといいかもしれません。
なお、会計ソフトや、青色申告で記帳する場合は事業とは関係ないお金の動きも「預金出納帳」に記入することになります。