所得控除記入例

所得控除について2回にわたってみてきましたが、実際に申告書に書き込む例を見てみます。

会計ソフト de 確定申告
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所得控除記入例

2007/02/22 05:34

 

所得控除を計算するから続いた所得控除についても今回が最後。
白色申告の書き方の解説の中でも最もページを割いてしまいましたが、実際は私もそうですが、ほとんどが該当しない控除ばかり。
また、該当したとしても、控除額が決まっていたり、控除証明書用のはがきに記載された金額を足して記入するだけです。
たいていは、10分もあれば書き込みも終了してしまうでしょう。
ただし、記入ミスは注意してください。

所得控除記入例

さて、では実際に私自身の平成18年の例を元に、申告書Bの記入例を紹介します。

該当する控除

私が該当する控除を上から順にチェックしていきます。

雑損控除

幸運なことに(?)私は、平成18年度は、特別災害や盗難等はありませんでした。
なので0円

医療費控除

3年前は、私は原因不明の頭痛に見舞われ、あちこち病院巡りをしましたが、平成18年については至って元気(でもなかったですが・・・w)。
病院は一度も行きませんでした。
なので0円
ただし、私の親父がガンにかかり1ヶ月ほど入院していました。
親父も事業をしているので、医療費控除を受けることになりそうです。私の申告書には関係ありません。

社会保険料控除

国民年金の控除に必要な証明書これは是非とも記入したい項目。
もちろんきちんと支払っていればの話ですが・・・。
毎年11月頃になると、市役所から左の画像のような控除証明書が届くはずです。
健康保険の方も同じようにはがきが届くはずです。
ここにその年に支払った金額が記載されているので、この2つの合計金額を申告書Bの表面の(12)へ記入します。
またそれぞれの額を、申告書Bの裏のやはり(12)へ記入します。
具体的な例はあとで画像で紹介します。

この社会保険料控除は、国民年金や健康保険だけではなく、介護保険や国民年金基金等も含まれるので、同じように記入します。
私の場合は、544,320円でした。

小規模企業共済等掛金控除

節税としてはおいしいんですけれどねぇ~。
平成18年度の時は、私は全く何も考えていなかったので加入しませんでした。
今年加入すればいいんですけれど、今年は事業自体が存続できるかどうか・・・の稼ぎしかない予感(まだ2月なのに・・・)なので、今のところ加入する予定はありません・・・。
まぁ、事業が上向きになって加入したときは、加入方法も含め紹介したいと思います。
で、今回は0円

生命保険料控除

最高10万ほどの控除にしかなりませんが、きちんと記入しておきたい控除の1つ。
もちろん、生命保険や民間の個人年金に加入していればの話ですが。
生命保険料控除は、支払った金額全額は認められません。
詳しい計算方法は、生命保険料控除とはを参考にしてください。
私の場合は、生命保険料が5万。個人年金が5万の計10万円でした。

損害保険料控除

私は実家に住んでいるので、こうしたものは支払っていません。
よって0円でした。

寄付金控除

所得に余裕がありすぎて、所得税20%になるよりは、寄付をして10%に!
なんていう人ですね。
もちろん、私にそんな余裕はありません。0円です。

寡婦・寡夫控除

配偶者と死別した場合に該当するのがこの控除。
私は結婚すらしていないので当然0円
ここから下の所得控除に関しては、「○○という条件なら、××円の控除」と決まった金額になります。
なので、各リンク先に計算方法を書いておきましたので参考に。
もちろん、申告書と一緒にもらえる(もしくは、送られてくる)所得税の確定申告の手引きにも詳しい計算方法が載っているので、参考に。

勤労学生控除

私は学生でもないので、もちろん0円

障害者控除

こちらにも当てはまらないので、0円

配偶者控除・配偶者特別控除

結構該当する方も多いかと思いますが、私は独身。
0円です。
奥さんがパートやバイトに出ている場合は、計算方法に注意。

扶養控除

私の場合は、72歳になるお袋がいるので、該当します。
私の場合は、58万円になりました。

基礎控除

申告する人全てに当てはまります。
38万円の控除ですね。

申告書Bの表に記入する

申告書B表面記入例以上の私の状況から、記入した場合左の画像のようになりました。

合計額が約160万ほどになっていますが、この額を所得から引くことが出来るわけです。
私の場合は、所得税率10%だったので、16万円所得税が安くなるって事ですね。
なので、この所得控除は非常に大きいです。
ここを記入しなくても、罰はありませんが、節税のために是が非でも支払った金額を調べて(また添付する証明書を探し出して)記入しましょう。

申告書Bの裏にも記入

申告書Bの裏記入例裏面の右側の列に、表に記入した金額の内訳を記入します。
私の場合は、こんな感じですね。
どうです?こうしてみると、複雑に見えた申告書も結構易しく見えてきませんか?

注意点

3回にわたって、控除の記入方法を見てきましたが、各控除の証明になる証明書は、申告書を出すときに提出するので大切に保管しておいてください
逆に言えば、これらの証明書がないといくら支払ったとしても、控除されません。
もし証明書を無くした・・・なんていう場合は、早めに発行機関に問い合わせてください。

国民年金については、再発行可能だったと思いますが、健康保険に関しては再発行が出来ないと聞いたことがあります。
詳しくはお近くの市役所に問い合わせてください。