e-Taxの本当のメリットとデメリット

今回、確定申告をe-Taxを利用して済ませてみようと思っていますが、e-Taxの本当のメリットとはなんでしょう?5千円の控除?色々ありますが

e-Taxの本当のメリットとデメリット

更新日:2017/03/11 19:28:53 twitter Facebook はてブ LINE

私は2013年から確定申告はe-Taxを利用しています。ところがいまだに税務署に直接申告しに行っている人も多いんです。
そこでここでは、e-Taxのメリットとデメリットはなにか、をピックアップしてみたいと思います。
※ 以下は、e-Tax及び、e-Taxで申告するために使用する「確定申告書等作成コーナー」のメリット、デメリットになります

スポンサード リンク

 

目次

e-Taxのメリット

入力していくだけで完成

e-Taxの入力は非常によく作られていて、なにをどこに入力するかわかりやすいです。
参照:e-Taxで確定申告を送信するやり方
なので、確定申告がはじめてという人でも割とすんなり入力することが出来ます。
※ 詳しい入力の仕方は、上のリンク先で紹介します

例えば株やFXなどで得た収入の申告や、寄附金控除の計算などはどこになにを書いて、どう計算するか毎回忘れていて、思い出すだけでも一苦労です(さらに理解しないといけないし・・・)。
ところが「確定申告書等作成コーナー」を使えば入力していくだけで適切な申告書を作成してくれます。

税務署に行かなくていい

e-Taxの最大のメリットであり、私がe-Taxを利用している理由の1つが、税務署に行かなくていいということ。
1度でも確定申告をしたことがある人であれば、申告時期(2月16日~3月15日)に税務署がすんごい混むということを知っていると思います。
もう半端なく混むんです。ディズニーランドの乗り物に乗るぐらい混む。(笑)
私のような田舎の市でも、200人ぐらいの人が常時1つの部屋にごった返しています。

申告時期になると税務署には申告書などを書くためのテーブルが用意されるんですが、このテーブルが空くまでの順番待ちにすごく時間がかかるんですよね。
申告する人の中には、日本語が曖昧な外人や初めて確定申告する人、それからお年寄り(一番多い)がたくさん。
ようやく席が空いたと思えば、税金のプロたちが数人(税務署の人たちじゃないようで、ちょっと怖い(笑)税務署の人は、すごく腰が低くてやさしい方ばかりです)いて、みんなの質問に答えたり、書き方を教えたりするんですが、これもたいてい外人さんやお年寄り、そして初めて確定申告する人たちにつきっきりで独占されてしまうので、なかなか自分のところまで来てくれるまでに時間がかかるんです。

まぁ、私のように経験者や会計ソフトを使って申告書などを印刷した人はあんまり聞くことはないんですけれど、去年は株やFXの確定申告なども加わって、ちょっと提出書類などに自信がなかったんです。
なので、ほんのちょっぴり聞くことがあっただけで、あんなに並ばなければならないのは、ちょっともう懲り懲り。

車で行ってはいけない!

それと、税務署まで少し距離があるので、バイクで行っていたんですけれど、まー、駐輪場もすごく混んでる。
自動車ではなるべく来ないでください。という通知が来ているはずなんですけれど、毎年車で来る人が跡を絶ちません。
車で来ると、駐車場が空くまで1時間とか平気で待たされるので、そこからさらに並ばなければならないとなると、まあ、1日が全て潰れてしまうでしょう。

どうやって提出するの?

税務署に行かなくていいなら、どうやって提出するの?

e-Taxを使用して申告する場合は、インターネット上の国税庁のサイトから提出します。
専用の申告用のページ「確定申告書等作成コーナー」に必要な数字、名前、住所などを入力して送信するだけ。
入力途中でデータを保存でき、後日その保存したデータから続きを開始することも出来るぐらいよく出来ています。
私のようにやよいの青色申告のような会計ソフトを使っていれば、ほぼ素人でも申告ができてしまうようになっています。

24時間提出可能

申告期間中は24時間提出ができます。
私のように、夜勤でアルバイトをしている人や夜型人間にはありがたいですね。(笑)
なお、1月6日~1月10日は8時30分~24時まで。
1月14日~3月17日は、24時間対応(メンテナンス時間を除く)。
※上記は平成26年度のもの
基本的には、申告期間の1日前から1日後までが24時間対応、って感じのようです。

添付書類の提出の省略

提出しなくても良い書類

税務署に申告書を提出するときは、同時に「源泉徴収票」「国民年金の支払証明」などなど、色々な書類も一緒に提出するのですが、e-Taxではこうした書類は一切送信する必要がありません。
かと言って、適当に数字を書いてはすぐにバレてしまうのでいけませんが・・・。

また、5~7年間は保存義務(提出を求められることがある)ので、保存して置かなければなりませんが。
参照:レシートの整理と保存と入力について

ちなみに私がe-Taxをした時に提出しなくてもいい(e-Tax以外の場合、本来提出する)書類、証明書は、

書類 概要
給与所得の
源泉徴収票
給与所得がある場合の証明書。会社からもらう。
配当所得及び
株式等の譲渡
所得
株の配当や譲渡益(安い時に購入して、高くなって売った場合の利益)の年間取引報告書。
社会保険料控除 国民年金、国民健康保険料の控除証明書。国民健康保険料は、もともと証明書が発行されない。また国民年金基金なども含む。
小規模企業
共済等掛け金
控除
小規模企業共済の控除用の証明書。年末になるとはがきが送られてくる。
生命保険料控除 民間の生命保険の控除証明書。年末になると送られてくる。
生命保険料控除(年金) 民間の個人年金の控除用の証明書。年末になると送られてくる。
寄付金控除 寄付した場合の証明書。年末に送られてくる。

でした。
一応、場合によっては郵送するか税務署に赴いて提出する書類があるかも、と聞いていたのですが、私の場合は、一切そういうような書類はありませんでした。つまり、e-Taxを利用すれば、全てネット上で完結できるようです。

所得税の支払は?

さて、税金を払う場合はどうするか、ということなんですが、これも銀行口座を指定ておけば自動的に4月ごろ、所得税が引き落とされます。
また、銀行の窓口でも支払うことができます。(税務署の窓口で直接払うことはできません)

還付(かんぷ)が素早い

還付とは払いすぎた税金が返ってくること。
個人事業主の場合、クライアント(お客)から源泉徴収(げんせんちょうしゅう)されて料金をもらっている人も多いと思いますが、源泉徴収されている人は、確定申告をすることによって税金が返ってきます。
その場合の還付が3週間と、割と早いようです。
私の場合は、前年度に予定納税をしているので、場合によっては還付されるかもしれないので、その場合も処理が早いようです。

e-Taxのデメリット

今度はe-Taxのデメリットです。

準備がめんどう

e-Taxとは、「確定申告等作成コーナー」で作成した申告用のデータを申告するだけのシステム(作成自体は作成コーナーでできる)なんですが、申告するには、

など、必要な準備が結構有り、すげえすご~~~く面倒です。一度設定してしまえば、パソコンを買い替えたり電子証明書の期限が来るまではなにもしなくてもいいのですが、たかがネット上で確定申告するのに、上記の準備が必要になってくるので、めんどっちーといえばめんどくさいです。

とくにマイナンバーカードを発行してもらうのに、写真や通知番号の入力が必要だったり、2~3週間かかったり・・・と、かなりめんどくさい。
そのくせ今のところe-Taxのオンライン申告やコンビニで住民票を取得したりぐらいしか出来ないし・・・。

わからないところがあっても人に聞けない?

e-Taxも色々なデメリットがありますが、最大のデメリットが税務署の人に聞きながら申告できない、ということでしょうか。
確定申告の時期に税務署に行くと、テーブルが用意して有り、数人の税理士さんや税務署の人が待機しているので、わからないことがあったら手を上げて聞いたりできるんです。
(すごい人が多いので、なかなか来てくれませんが)

一応、e-Taxで申告するための「確定申告書等作成コーナー」は、初心者でもわかりやすいような入力方法になっていますが(全くの素人には敷居が高い)、「うーん。この書類は添付するのかなぁ?」といった疑問は、直接税務署に行かないとわからない場合が多いです。

ただ、「医療費控除を受けたい」「株で損失が出たのだけれど」「住宅を購入したので住宅借入金等特別控除」といったサラリーマンが控除、副業などで申告をしなければならないような確定申告は、ほぼ、難しいところがないので、質問に答えていくだけで入力できちゃいます。

パソコンが必要

e-Taxで申告するにはWindowsパソコンが必要です。
マックでも出来ますが、マイナンバーカードのチップを読み込むICカードリーダーがWindowsしか対応していないものが多かったり、ブラウザがInternet Explorerにしか対応していなかったりするので、Winodwsパソコンがベストです。
スマホやタブレットからでは申告できません。
まあ、ネット喫茶などのパソコンから申告できるかもしれませんが、パソコンが使えない人にはハードルが高いです。

マイナンバーカードが必要

個人番号カードe-Taxの申告データ送信時に、「マイナンバーカード」が必要です。
このマイナンバーカードは、申請しないと発行されません。
このカードにICチップが埋め込まれていて、パソコンに繋げたICカードリーダーを通じてマイナンバーカードのデータを送信する必要があるので、「マイナンバー」だけではe-Taxは使えません。
なお、マイナンバーカード以前に使われていた「住民基本台帳カード」は2015年を持ってe-Taxでは使えなくなりました。
また、発行にかかる費用は無料(紛失した場合は有料)です。

マイナンバーカードの発行には2~3週間かかると言われているので、早めに申請手続きをしておいてください。
申請はネット上で行なえますが、顔写真が必要です。

住民基本台帳カードこちらは以前、e-Taxの認証に使われていた「住民基本台帳カード」。
作成に500円。電子証明の手続きに500円で、合計1,000円がかかっていましたが、マイナンバーカードの登場によって必要なくなりました。
マイナンバーカードと引き換えに返却します(忘れた。といえば返却しなくても大丈夫ですが)。

ICカードリーダーが必要

マイナンバーカードの電子証明書を利用するICカードリーダーが必要です。
ノートパソコンの一部に搭載されているFeliCaや、一部の非接触ICカードリーダーは使えないようです・・・。
なので、ほとんどの人がICカードリーダーを購入しないといけないかもしれません。

ICカードリーダー私はアマゾンで一番人気だったNTTのNTTコミュニケーションズ 接触型ICカードリーダー・ライター e-Tax Win&Mac対応 SCR3310-NTTComを購入(2,000円ほど)をしたのですが、プライム会員だったので、その日に届きました。
安いものや中古は1,500円ぐらいで売っているようです。
一応、私が購入した製品はMACにも対応しているし、レビューの評判もいいので、問題なく使えると思います。
なお、ICカードリーダーの使い方などは、別ページで紹介します。
参照:ICカードローダライターのセットアップ

一部の書類は所轄の税務署に提出する

電子的に提出できない添付書類は、申告書等送信票を印刷し、所轄の税務署に提出する必要があるようです。
一応、副業、株、FX、医療控除、住宅ローン控除、寄附金控除、扶養控除などなどの収入や控除がある場合においては、税務署に提出する書類はない(e-Taxで送信したデータのみでOKということ)ので、ご安心を。

まとめ

確定申告には、
・収入や経費などを入力する「記帳」という作業
・申告用の書類をつくり上げる、という2つの作業が必要になります。
面倒さいのは「記帳」の方なんですが、最近は、やよいの青色申告もかなり使い勝手が良くなり、私が初めて確定申告をした頃に比べると、グッと短時間で帳簿をつけることが出来るようになりました。が、それでもすごくめんどくさいのは変わらないですね。
本来であれば私程度の収入の個人事業主であれば、会計ソフトを使えば1~2日ぐらいで入力は完了してしまうんですが、なんか・・・こう・・・やる気が起きない。(笑)
1日1つ入力して、おしまい。みたいな。(笑)
なんか受験勉強しようと参考書を買ってきたものの、全く広げる気にならない、ってのと似ています。(笑)

また、e-Taxを利用しなくても、「確定申告書等作成コーナー」を利用することによって、申告書用の書類の作成はすごく簡単になりました。
今ではほとんど手書きで書くことはなくなりました。

が、最後の提出だけはいちいち税務署に足を運ばなくてはいけないため、e-Taxでいつでも申告できるというメリットは、意外と大きい気がします。
ただ、おかげで余計後回しにしてしまいそうな気がしますが・・・。

さて、このカテゴリーでは、e-Taxを利用するための手順を私の体験を含め、パソコンの初心者にもわかるように説明していきたいと思います。

関連ページ

 

スポンサード リンク

投稿日:2014/02/13 23:29:01
更新日:2017/03/11 19:28:53

 

| このページのトップへ | 管理 |twitter Facebook はてブ LINE

カテゴリー