e-Taxに必要なものは?
e-Taxで確定申告や修正申告をするために必要な準備を紹介します。
e-Taxで申告を行うには色々準備が必要です。が、国税庁のサイトへ行っても、なかなかよくわかりにくいので、実際にe-Taxで申告をしてみて、どんな準備や必要な物があるかをまとめてみました。
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目次
- e-Taxを利用するために必要なものは?
- 機器
- パソコン ①
- Windowsはインターネットエクスプローラーで申告
- ICカードリーダー ②
- 3,000円弱のICカードリーダーとドライバーのインストールが必要
- パソコン ①
- 手続き
- 電子申告・納税等開始届出書と利用者識別番号 ③
- e-Taxで申告するには事前に税務署に届け出が必要
- マイナンバーカード ④
- マイナンバーカードの発行には2~3週間かかるので注意
- 電子申告・納税等開始届出書と利用者識別番号 ③
- その他
- 必要な書類など
- 源泉徴収票やレシート、支払証明書など ⑤
- 必要な書類など
e-Taxとは?
そもそもe-Taxとはなんでしょう?e-Taxとは、オンラインで確定申告の電子データを送信できるシステムです。
が、国家機密レベルか!と言うぐらいの認証方式を採用しているため、単にデータを送信するだけではなく、認証とその準備に非常に手間がかかるんです。
e-Taxを利用するために必要なものは?
パソコン・・・①
e-Taxを利用するにはパソコンが必要です。対応しているブラウザがWindowsの場合、インターネットエクスプローラーのみで、ChromeやFirefoxには対応していません。
また、マックの場合はSafariのみ対応となっております。
残念ながらスマホやタブレットのアプリからは使用することが出来ません。
セットアップ
e-Taxは、あらかじめパソコンにインストールされているブラウザと呼ばれる、HP・サイトなどを見るソフトを使って進めていきます。が、準備としてJAVAなどの環境や、あとで紹介するICカードリーダーのドライバーなどをセットアップしておく必要があります。
詳しいやり方は、パソコンのe-Tax環境のセットアップを参考にしてください。
Internet Explorer
Windowsでe-Taxを利用する場合、 Internet Explorerが必要です。
確定申告のデータを作成する「確定申告書等作成コーナー」自体は、ChromeやFirefoxなどでも使用できますが、e-Taxを使った電子データの送信はInternet Explorerでないと対応していません。
Windows 10でInternet Explorerを立ち上げるには、
①スタートボタンをクリック
②そのままキーボードで「Inter」と入力
③「最も一致する検索結果」に「 Internet Explorer」が表示されるのでクリック
で立ち上げることができます。
ICカードリーダー・・・②
マイナンバーカードには認証用のチップが埋め込まれているので、これを読み込む「ICカードリーダー」が必要です。
アマゾンで3,000円弱で売られているSONYのICカードリーダーでOK。
ICカードリーダーは以前は5,000円ぐらいしましたが、今はだいぶ安くなってきました。
なお、ICカードリーダーはSuicaやiDなど電子マネーの残高確認やチャージなどにも使えるので意外と便利。
ドライバー
ドライバーとは、パソコンに繋いだ機器をパソコンに認識させるためのソフトウエア。
代表的なICカードリーダーのドライバーが入手できるリンクを紹介しておきます。
- NTTCom製ICカードリーダー ドライバーダウンロードページ
- SONY PaSoRi ドライバー・ソフトウエアダウンロードページ
- SANWA SUPPLY USBカードリーダードライバー
- SHARP 住民基本台帳用ICカードリーダライタ ドライバーインストール手順
電子申告・納税等開始届出書と利用者識別番号・・・③
e-Taxを利用する場合、あらかじめ税務署に「電子申告・納税等開始届出書」を提出し、「利用者識別番号」を取得しておく必要があります。
こちらはオンラインで提出できます。
詳しいやり方は、電子申告・納税等開始届出書と利用者識別番号の取得で詳しくやり方を記載しておきました。
マイナンバーカード・・・④
e-Taxのデータ送信時に本人確認として、電子証明による認証が行われます。で、この電子証明は「マイナンバーカード」が対応しています。
※ 対応している電子証明書はe-Taxで利用できる電子証明書を参考に
マイナンバーカードは、発行に時間が掛かる(2~3週間)のでまだ取得していない人は、早めに取得しておいてください。
詳しい取得方法は、マイナンバーカードを取得するにはを参考にしてください。
印刷した紙で提出する場合はマイナンバーカードは必要ない
入力や計算はe-Taxで行い、印刷したものを直接税務署に提出する場合はマイナンバーカードは必要ありません。
e-Taxでは、申告書への作成と申告の2つが実行できますが、申告自体はオンラインではなく直接税務署に提出する事もできます。
印刷ボタンがあるので、入力したものを反映させた申告書を印刷することが出来ます。
これを直接税務署に提出する場合はマイナンバーカードは必要ありません。
書類・・・⑤
源泉徴収票
サラリーマンやOLのような給与収入があり、副業(アフィリエイト、不動産業、せどり、FXなど)で収入を得ている場合、「源泉徴収票」が必要です。
e-Taxを使って申告をした場合、「源泉徴収票」の提出義務はありません。(紙による提出の場合は添付する必要あり)
ですが、申告する年の給料の合計金額(支払金額)や、社会保険で支払った合計(社会保険料等の金額)、源泉徴収税額などの正確な金額がないと入力できないので、注意してください。
なお、勤めていた会社が倒産したり、源泉徴収票をなくしてしまったり、いろいろな理由で会社からもらいにくい場合は、住んでいる市町村の税務署に相談してください。
領収書・レシート
必ず必須というわけではありませんが、収入を得るために購入した商品やサービスが有る場合、「経費」として計上できます。その場合は、領収書かレシートが必要です。
源泉徴収票と同じで、e-Taxで申告した場合、領収書は提出する必要はありません。が、個人事業主の場合、白色申告の場合は5年。青色申告の場合は7年(前々年の所得が300万円以下の場合は5年間)の保存義務があるので注意。
領収書をなくしてしまった!
領収書やレシートを保存していなかった場合は、単に経費として計上しなければOK。
私も最初に1年目は領収書をなくしてしまったので、経費としては計算しませんでした。
ただ、携帯電話代や電気代、アマゾンなどのオンラインショップで購入したものは、オンラインで明細がプリントできたりするので、印刷したものを保存しておけば大丈夫です。
領収書とレシート どちらがいい?
いまだにホームセンターやコンビニなどで「領収書ください」と言っている人がいますが、領収書もレシートも、「経費としてちゃんと使ったお金か」を証明するものなので、レシートがあれば大丈夫です。と言うか、修正ができず、購入した商品名が記入されているレシートのほうがずっと有効なので、「領収書ください」と言っている人は、多分領収書の意味を知らない人なんだと思います。
オンライン明細集
以下のページでは、オンラインで明細などが確認できます。
まとめ
さて、色々必要な物があったり、費用がかかったりして、e-Taxに躊躇してしまうかもしれません。が、いちいち税務署に行かなくても確定申告が出来たり、修正申告も可能なので、個人事業主であればぜひとも、e-Taxの利用をおすすめします。
費用も一応経費で落とせるようですし、1度購入してしまえば、更新時に追加で費用が必要になってくるだけなので、それほど負担にはならないと思います。
いちいち税務署に足を運ぶ場合、交通費や、なによりすごく混んで提出に1~2時間かかることを考えれば、ネット上で申告したほうがずっといい気がします。
少なくとも私はあの行列に並ぶ気力はありません。(笑)
ただし、サラリーマンが医療費控除を受けたり、住宅ローン控除など1度しか申告しない程度であれば、逆に費用や手続きを考えると、メリットは少ないかもしれません。
e-Taxを利用しなくても、確定申告書等作成コーナーを使えば、初めて確定申告する人も見本や説明に従って記入するだけで、申告用の書類を印刷することが出来る(プリンターが必要ですが)ので、参考にしてくださいね。
さて、上記の必要な準備が揃ったら、続いて「利用者識別番号の取得」を説明するので、リンク先に行ってください。
関連ページ
e-Taxの進め方
- 1.e-Taxの本当のメリットとデメリット
- 2.e-Taxに必要なものは?準備する
- 3.電子申告・納税等開始届出書と利用者識別番号の取得
- 4.ICカードリーダライターのセットアップ
- 5.確定申告書等作成コーナーで入力していく
- 最後.e-Taxで確定申告を送信するやり方
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投稿日:2014/02/18 16:39:55
更新日:2017/03/06 22:04:16
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