確定申告書等作成コーナーで入力していく

素人には難しい確定申告用の提出書類の作成も、国税庁の確定申告書等作成コーナーを使えば、質問に答えていくだけで入力や作成ができてしまいます。

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確定申告書等作成コーナーで入力していく

2014/02/26 22:42

 

前回までにわたって、e-Taxをするための準備やe-Taxのメリットなどを紹介してきました。
ここまで準備が整ったら、実際に「確定申告書等作成コーナー」と呼ばれる、国税庁が公開している無料で確定申告用の提出書類が作成できるツールを使って、入力していきます。
今回は、確定申告書等作成コーナーでなにができるか、を紹介し、次回以降、実際の入力方法を紹介していきます。

確定申告書等作成コーナーを使うとなにができる?

申告書・決算書・収支内訳書作成ツール国税庁には、入力していくだけで確定申告に必要な書類が印刷できる「確定申告書等作成コーナー」が公開されています。
e-Taxではこれを利用して金額などを入力。
そのまま送信すれば、住んでいる税務署にデータが送られます。
e-Taxを利用しなくても、入力したデータから申告書などがプリントできるので、これを税務署に提出すればOK。

難しい株の譲渡や配当の申告も簡単

株の確定申告上場株式等の譲渡益(つまり株で儲かった場合)については、申告分離課税の対象となり原則、確定申告が必要なのですが、「特定口座」の「源泉徴収有り」を選択(ほとんどの人が選択していると思います)していれば、株で利益を得ても、源泉徴収という形で税金を前払いしているので、確定申告の必要はありません。が、私のように損失が出てしまった場合、確定申告をすることで、3年間にわたって株で得た利益を損失で相殺することができます。
つまり、1年目でマイナスになり、2年目で利益が出ても、1年目のマイナス額分の10%(平成26年から20%)の税金が返ってきます。

株の譲渡に係る年間取引損益ところが、株の確定申告の場合、「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」と「所得税及び復興特別所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)」など、初心者にはなんのこっちゃ???な提出書類を書かなくてはなりません。
こうした難しそうな書類も、証券会社が送ってくる(もしくは証券会社のHPで見ることができる)年間取引報告書を見ながら「確定申告書等作成コーナー」に入力していくだけで、簡単に作成してくれるんです。

FXや先物取引の確定申告も

FXや先物取引の提出書類FXに関しては、株のような源泉徴収制度が無いため、ある程度利益が出たら(給与所得者で20万円を超えた場合。他に収入がない場合は38万円を超えた場合)確定申告をする必要がありますが、やはり素人には提出書類の作成はちと、ハードルが高い。
特に私は過去、FXで損失を出してしまい、翌年以降の繰越控除を受けるために「先物取引に係る繰越損失用」の書類も提出しなければならなかったのですが、これもやはり「確定申告書等作成コーナー」で入力していくだけ。
しかも!
入力したデータを保存し、翌年以降も同じデータを使うことができるので、繰越控除の金額がきちんと自動で計算してくれるんです。

え~っと、いくらだったっけ~?
なんていちいちFX会社のサイトにログインしなくてもいいんです。
これはすごく便利!

申告書のややこしい計算も自動

申告書の入力それから個人事業主になると、ある程度収入があると、予定納税を支払ったり、私のように寄付をした場合、寄付金控除を受けられたり、所得税を求める計算が色々ややこしくなるのですが、これも入力していくだけで自動で計算してくれ、最終的に申告書も作成してくれます。

寄付や医療控除、住宅ローン控除

寄付金控除用の書類サラリーマンが確定申告する機会があるとすれば、「寄付をした」「医療費が10万円を超えた場合の医療控除」「住宅ローン控除」などだと思います。
これらの書類も、初めて確定申告するような人には難易度が高いでしょう。
ところが、「確定申告書等作成コーナー」を使えば、やはり質問に答えていくような感覚で、適切に入力・作成できちゃう。
私も去年は初の寄付金控除を受けるので、すごく役に立ちました。

確定申告書等作成コーナーだとどんな入力?

源泉徴収票の入力

源泉徴収票例えば、サラリーマンが確定申告をする場合は、源泉徴収票に記載されている金額を入力しなければなりません。が、源泉徴収票表とそっくりな形式で入力欄が作成してあるので、表を見ながら入力していくだけ。
源泉徴収票はそんな難しいものではないのですが、サラリーマンには何がなんだか分からないかもしれません。
数字の意味がわからなくても入力するだけ。

社会保険の入力

社会保険の入力国民年金、厚生年金、国民健康保険、国民年金基金など様々な社会保険も、選択して金額を入力するだけ。

所得控除の入力

所得控除の入力申告書だけだと難しかった所得控除の計算なども1つ1つ項目ごとに入力するだけ。

まとめ

このように「確定申告書等作成コーナー」を使うと、確定申告初心者でも質問に答えたり、入力していくだけで申告書や提出用書類が作成できてしまいます。
e-Taxではこうして作成されたデータを送信するだけ。
ただし、本人確認用に「住民基本台帳カード」というICカードと、それをパソコンに読み込むICカードリーダーが必要になります。
これらの取得、購入に2,500円ほどかかってしまうので、e-Taxで送信すると、せっかく税金が返ってきても、支出のほうが多い場合も。

確定申告書等作成コーナーでは、e-Taxを利用しない申告(直接税務署に提出するか、郵送)する場合も、提出用書類を印刷できるようになっているので、どちらの申告方法でも使用できます。

この後のページで、

と言った具体的な例を用いて、確定申告書等作成コーナーの使い方を紹介していきたいと思います。

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