電子申告・納税等開始届出書と利用者識別番号の取得
e-Taxで確定申告をするためには、あらかじめ「電子申告・納税等開始届出書」を提出し、「利用者識別番号】を取得しておく必要があります。
住んでいる市町村の役所の窓口で手続きをするのですが、インターネット上でも簡単に送信できるので、はやめに「電子申告・納税等開始届出書」も提出しておきましょう。
また、e-Taxには「利用者識別番号」という自分専用の番号も必要です。利用者識別番号は、電子申告・納税等開始届出書を申し込むと同時に取得できるので、今回は「電子申告・納税等開始届出書」の送信と、利用者識別番号の取得方法を紹介します。
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目次
パソコンをe-Taxを利用できるように準備する
インターネットエクスプローラーの起動
Windowsでe-Taxを利用するには、「インターネットエクスプローラー(Internet Explorer)」が必要です。
Windows XPや7であればすぐに見つかると思いますが、Windows 10でインターネットエクスプローラーを起動するには以下のようにします。
Windows 10でInternet Explorerを起動するには
①スタートボタンをクリックしたら、そのままどこもクリックせずに②キーボードで「いんたーね」と入力します。
すると「最も一致する検索結果」に③「Internet Explorer」が表示されるので、これをクリックします。
ルート証明書・中間証明書のダウンロード及びインストール
Internet Explorerでe-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー【事前準備】|e-Taxを開き、「手順③ ルート証明書・中間証明書のダウンロード及びインストール」をクリックします。
下に表示された「ルート証明書・中間証明書インストーラー(exe形式)」をクリックします。
Internet Explorerの下の方に「~を実行または保存しますか?」と表示され、「実行」「保存」「キャンセル」のボタンが表示されるので、「実行」をクリックします。
「ユーザーアカウント制御」の警告が表示されるので、「はい」をクリックします。
「電子証明書のセットアップへようこそ」というダイアログが開くので、「インストール」をクリックします。
黒い画面が表示(コンソールと言います)が表示されるので、「閉じる」ボタンをクリックするかエンターキーを押して終了させます。
信頼済みサイト及びポップアップブロックの許可サイトへの登録
続いてe-TaxがうまくInternet Explorerで動作するように「信頼済みサイト及びポップアップブロックの許可サイトへの登録」を行います。
先程のe-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー【事前準備】|e-Taxに戻り、「手順④ 信頼済みサイト及びポップアップブロックの許可サイトへの登録」をクリックします。
下に表示される「信頼済みサイト登録ツール(exe形式)」をクリックします。
「信頼済みサイト登録ツール」が表示されるので、「登録」をクリックします。
開始届出
これで準備が整いました。続いて、「電子申告・納税等開始届出書」を提出し、「利用者識別番号」を取得してみましょう。
先程のページe-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー【事前準備】|e-Taxを開き、「手順⑤ 届出書の選択」をクリック。
「開始届出(個人の方用) 新規」が表示されるので、「次へ」をクリックします。
利用者識別番号を忘れた場合
もし、「利用者識別番号」を忘れた場合、この画面にある「変更届出へ」をクリックします。
利用者識別番号を忘れた場合、もう一度登録し直す必要があります(利用者識別番号を調べることは出来ない)。
入力
氏名等の入力
「氏名」「生年月日」「性別」「電話番号」「職業(事業内容)」「屋号」を登録します。
この内「氏名」「生年月日」「職業(事業内容)」は必須となっています。
サラリーマンやOLが副業で確定申告する場合は、「会社員」でいいでしょう。
入力し終わったら「次へ」をクリックします。
住所の入力
続いて住所を入力します。
注意点としては、「丁目・番地」は数字などは全角で入力しなければならない点です。
「税務署へ事業所等を納税地として届け出ている方は入力してください」の部分は、個人事業主で事業所が自宅とは別に登録してある人が入力します。
「チェックボックスにチェックすると、事業所の所在地が入力できます。」にチェックを入れて入力します。
「提出先税務署の選択」は、住んでいる市町村の税務署を選択します。
大きな街であれば、市や区に1つは税務署があると思いますが、町や村の場合はどこにあるか国税庁のサイトで調べることが出来ます。
国税局・税務署を調べる 国税庁
暗証番号の設定
続いてe-Taxを利用するときに入力する「暗証番号」と暗証番号を忘れたときに必要な「秘密の質問」を設定します。
暗証番号は8桁以上の半角英数字になります。ローマ字と数字、どちらも含めないといけないようです。
「秘密の質問」は暗証番号を忘れた場合、再設定する必要があるのですが、本人確認のための自分だけが応えられる質問を設定しておきます。
「ペットの名前」「親の旧姓」「始めてみた映画」「好きなスポーツチーム」「卒業した小学校」「嫌いな食べ物」などからパッと答えが思いつく質問を選択して、その答えを入力しておきます。
ちなみにこの時設定した暗証番号は、e-Taxのデータ送信時に入力します。
納税用確認番号とメールアドレスの登録
何度も暗証番号が出てきて紛らわしいのですが、続いて「納税用確認番号(暗証番号)」を設定します。こちらは半角数字6桁で設定します。
また、所得税の引き落としや源泉徴収税の払い戻しの際、通帳に記載される「納税用カナ氏名・名称」を半角カタカナで入力します。
「納税用確認番号」ってなんだろう?と思ったら、e-Taxを使用するときに入力する6桁の数字らしい。
ん~、こんなの入力したっけかなぁ。
整理番号と参考事項等の入力
整理番号とは、申告書に入力する自分の番号です。
一度確定申告をしたことがあれば、整理番号が決まっています。わからなければ空白で。
「参考事項等」は、税務署からの連絡が取れる携帯電話などの電話番号を入力します。
確定申告を行うと翌年から税務署から申告用紙などが届くのですが、届いた申告書のここに書かれている番号が「整理番号」になります。
確認
「新たな利用者識別番号を発行してよろしいですか?」というダイアログが表示されるので、「OK」をクリックします。
※ 一度でも利用者識別番号を取得したことがある場合は、「変更等届け出」の方から入力してください。新規に取得してしまうと、e-Tax使用時にエラーになる場合があります。
ページの一番下までスクロールし、「送信」をクリックします。
なお、「印刷」や「保存」をクリックして、保管しておくことをお勧めします。
利用者識別番号を取得
16桁の「利用者識別番号」と設定した「暗証番号」が表示されます。
この数字をメモして大切に保存しておいてください。
私はスマホのパスワード管理アプリに登録しておきました。
登録したメールアドレスに、ちゃんとメールが届くか確認メールが来るので、記載されているURLをクリックします。
いま取得した「利用者識別番号」と設定した「暗証番号」を入力して「実行」をクリックします。
なお、「利用者識別番号」と暗証番号は、国税庁からのメッセージボックスにログインするときにも必要になってきます。
まとめ
紙で直接税務署に提出する場合に比べ、e-Taxを利用した申告は色々めんどくさいです。
なぜ、直接提出する場合は、一切本人確認せず、申告書などをパラパラっとチェックして終了(たいてい2~3分で提出できます)できるのに、ネット経由だと何度も色々なパスワードを入力しなければならないか(しかも電子証明書を利用したり!)理解に苦しみますが、まあ、あの確定申告申告期間(2月15日~3月15日)は、税務署は鬼のように混むし、24時間提出可能で、指示に従って入力できるe-Taxのほうがめちゃめちゃ便利なので、仕方がないですね。
なお、e-Taxには「開始届」や「利用者識別番号」以外にもマイナンバーカードなど必要なものがたくさんあります。
詳しく知りたい方は、e-Taxに必要なものは?を参考にしてください。
また、e-Taxの使い方は、e-Taxで確定申告を送信するやり方を参考にしてください。
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投稿日:2014/02/19 05:50:28
更新日:2014/02/19 05:50:28
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