e-Taxで確定申告を送信するやり方
さて、ここまでe-Taxの準備や入力方法を紹介してきました。「決算書・収支内訳書」や「申告書」の入力が完了したら、さっそく申告してみましょう。
申告時期であれば、24時間、送信することができます。私も、送信したのは明け方の4時半頃でした。
ただ、私のように初めてe-Taxを利用する人にとっては、少し敷居が高いかもしれません。
そこで、今回は私の実際に送信するときの様子を記録しておいたので、送信方法を紹介します。
なお、この時点で、サラリーマンの申告であれば、「医療控除」「住宅ローン控除」など、所得控除の入力が済んでいるとします。
また、副業や株、FXなどの収入がある方は、会社からもらった源泉徴収票の入力や、副業、株、FXなどで得た所得を入力してあるとします。
さらに、私のような個人事業主は、事業で得た営業利益や収支内訳書、決算書の入力が完成し、申告書の入力も完成しているとします。
つまり、あとは送信するだけ。という方は、ここから参考にしてください。
まだ、他の入力が済んでいない。という方は、当サイトの以下のページを参考にしてください。
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以下の準備を済ませておく
- 1.e-Taxの本当のメリットとデメリット
- 2.e-Taxに必要な物は?
- 3.電子申告・納税等開始届出書と利用者識別番号の取得
- 4.ICカードリーダライターのセットアップ
- 5.確定申告書等作成コーナーで入力していく
e-Taxで確定申告する手順
e-Taxで確定申告する場合、確定申告書等作成コーナーという国税庁が公開している申告書を作成するツールを使用し、入力していきます。
ただ、入力データが多いと、意外と時間がかかってしまうのと、必ず途中で随時保存しながら進めてください。
今回は「収支内訳書・決算書」が入力済みで、「申告書の作成」も終了していると仮定し、いったんデータを保存。
保存したデータから読み込むところから紹介していきます。
保存データを読み込む
保存せずに続けて作業を進めている場合は、この部分は読み飛ばしてしまっても構いません。
まずは、確定申告書等作成コーナーを開き、「途中で保存したデータを読み込み再開!作成開始」という部分をクリックします。
所得税及び復興特別所得税の確定申告書 作成再開
保存していたデータが読み込まれました。
「青色申告決算書・収支内訳書 作成開始」は、すでに入力済みとします(決算書や収支内訳書の入力は、e-Taxを参考にしてください。)
ピンク色の「所得税および復興特別所得税の確定申告書 作成開始」の方をクリックします。
ここでは申告書の入力も済んでいると仮定し、「次へ」をクリックします。
詳しい入力方法は、e-Taxを参考にしてください。
収める税金の確認
「営業利益」や「所得控除」、株や先物取引等の入力のページの「次へ」をクリックしていくと、今回支払うべき所得税(と復興支援所得税の合計)が表示されます。
(この時点で所得税は計算されています)
私の場合は、予定納税や寄附金控除などを差し引いて、14万4700円でした。
「OK」をクリックします。
住民税・事業税に関する入力
「住民税・事業税に関する事項」にはいります。基本的に住民税も事業税も、所得税の確定申告で提出した金額を元に計算されます。住民税は課税所得(申告書に記載)。個人事業税は、所得税の金額が15万円以上で課税されます。
「入力終了(次へ)」をクリックします。
住所と提出先税務署の確認
おそらく、ここはすでに埋まっている状態で表示されると重います。
なので、「郵便番号」「住所(全角)」「提出先税務署」が間違っていないか確認して下さい。
このまま下にスクロールしていくと・・・
振替依頼書の作成
「振込納税の新規(変更)申し込み」入力用のボタンが表示されます。
私は一昨年の確定申告の時にすでに自動引落に登録してあったので、スルーしましたが、銀行から引き落としたい場合は、ここで「振込依頼書の作成」をクリックします。
なお、銀行振込を選択しない場合は、銀行の窓口で支払うことになります。
税務署で直接支払うことはできません。また、銀行振込にしておくと、4月の半ば頃引き落とされますが、それ以外の方法で支払う場合は、3月の確定申告の締切日までに支払う必要があります。
初めて振替依頼書を作成する場合は、「振込依頼書の作成」をクリックすると、この画面になります。
「ゆうちょ銀行」かそれ以外か選択し、金融機関名、口座番号などを入力して、「入力終了(次へ)」をクリックしてください。
確認する帳票の選択
送信する書類の確認です。
提出する(送信する)書類のリストが表示されます。すべてチェックが入っていることを確認し、「帳票表示・印刷」をクリックします。
帳票の保存
送信する書類がPDFでダウンロードできるので、パソコン上の適切な場所に(マイドキュメントやデスクトップなど)保存してください。
保存したファイルを開くと、PDFが立ち上がり、表示されます。
必要に応じて印刷します。
なお、もし、e-Taxでの送信がうまくできなかった場合は、このPDFを印刷して、「決算書・収支内訳書」と一緒に税務署に提出することもできます。
利用者識別番号の入力
続いて、「利用者識別番号」を入力します。
この時点で、利用者識別番号を取得しておいてください。
取得の仕方は、利用者識別番号のページを参考にしてください。
ページをスクロールしていくと、「税理士等に関する入力(任意入力)」があるので、税理士を頼んでいる人は入力してください。
また、「月情報に関する入力欄(任意入力)」も必要に応じて、入力してください。
ちなみに私は税理士も登記簿情報もないので、なにも入力しませんでした。
さらに下にページをスクロールしていくと、「決算書の送信(任意入力)」「他の会計ソフトを利用する場合(任意入力)」がありますが、「支払者から電子交付を受けた源泉徴収票などを一緒に送信する。」も、「電子申告当データを保存してたのケア医系ソフトを利用して送信する。」は、私の場合は、両方チェックしませんでした。
該当する人は、チェックを入れてください。
さらにスクロールすると、「入力終了(次へ)」というボタンがあります。
ここで必ず「入力データを保存する」をクリックして、いったんデータを保存してください。
保存する場所はPDFを保存した場所で構いません。
PDFも、この保存したファイルもすべてUSBメモリやメールに添付するなりして、バックアップを取っておいてください。
保存したら「入力終了(次へ)」をクリックします。
Internet Explorerで表示させていると、画面下にこのように「CNationalTax.CABのアドオンのインストール」が表示されるので、「インストール」をクリックします。
この後、警告画面が表示されるので、「はい」をクリックします。
画像のような警告が表示されるので、「再試行」をクリックします。
住民基本台帳カードの認証
住民基本台帳カードをICカードリーダライタにセットし、パソコンのUSBにつなげます。
なお、ここまで来る前にICカードローダライターのセットアップを参考に、ICカードリーダライタのドライバーのインストールと、e-Tax用にパソコンをセットアップしておいてください。(セットアップが完了していないと、認証でエラーになります)
「認証局サービス名」は、「公的個人認証サービス(住基カード)」と「公的個人認証サービス(番号カード)」のどちらかになりますが、住民基本台帳を持っている人は、「住基カード」を。
マイナンバーによる認証の場合は、「番号カード」を選択してください。なお、マイナンバーによる申告は、申請しないと使えないので注意。
エラーになったら
ICカードを認識できませんでした。
ICカードリーダライタの設定等をご確認の上、再度処理してください。
と表示された場合、ICカードリーダライタがパソコンにうまく繋がっていないか、ドライバーがセットアップされていないか、そして、事前準備セットアップが済んでいません。
ICカードローダライターのセットアップを参考に、再度、セットアップしてください。
公的個人認証サービスの認証
うまく住民基本台帳カードを認識できると、このように「公的個人認証サービスのパスワードを入力してください」という入力欄が表示されます。
この時のパスワードは、市区町村の役場で「住民基本台帳カード」を取得するときに設定したパスワードになります(参照:住民基本台帳カードの取得)。
認証がうまくいくと、住民基本台帳カードの発行元、発行先、有効期限(取得から3年間)が表示されます。
「次へ」をクリック。
電子申告等データの送信
さて!ここまで来たら、いよいよデータの送信です!
まずは、利用者識別番号を選択(入力したものが選択されている)ので、今度は、「利用者識別番号」を取得した時に設定した「暗証番号」を入力します。
(参照:電子申告・納税等開始届出書と利用者識別番号の取得)
「送信」をクリックします。
エラーになったら
HJS0434E
この利用者識別番号はご利用になれません。
所轄の税務署にお問い合わせください。
というようなエラー表示になった場合、「利用者識別番号」が間違っているか、パスワードが間違っているか、の可能性があります。
特に「利用者識別番号」は何度も取得できてしまうので、新たに取得すると、古い方の番号は無効になるので、どうしてもエラーになってしまう。という場合は、新たに取得するといいかもしれません。
(参照:電子申告・納税等開始届出書と利用者識別番号の取得)
送信完了
送信が完了すると、このような画面になりました。
なんか・・・あっけなかったな・・・
「保存」をクリックします。
送信結果が保存できます。
左記ほどのPDF等のデータとともに保存しておいてください。
保存したら左記ほどの送信結果のページに戻り、「受信通知確認」をクリックします。
「受信通知」という画面になりました。
提出先税務署や利用者識別番号、氏名や受付番号が表示されました。
「保存」と「ダウンロード」というボタンが表示されるので、「保存」をクリック。
ここで保存するファイルは、あとで送信結果などを見たいときに使用するファイルのようです。なので、大切に保存しておいてください。
ファイルの保存が完了したら、再び「ダウンロード」をクリックします。
送信した申告書のリストが表示されます。
「帳票表示・印刷」をクリックしてPDFを保存します。
先程も保存しましたが、一応、ここでも別の名前をつけて保存しました。
申告書などのPDFになります。
一応、控えになります。
PDFの保存画面をスクロールすると、「決算書等帳票の表示」のボタンがありますが、「決算書・収支内訳書」をすでに保存してある場合は、このボタンは無視して構いません。
必要に応じて、クリックし、PDFを保存してください。
「送信・印刷終了 次へ」をクリックします。
送信後の確認事項
送信後の確認事項が表示されました。ここでは、所得税の支払期限や納付方法、電子申告以外で税務署に提出しなければならない場合の提出方法(ふつうは殆ど無いので気にしなくていいです)、送信結果などのメッセージの3つが確認できます。
1.納期期限・納付方法をクリックすると、このような画面が表示されます。
平成26年は16日が日曜日なので、締め切り期限は17日の月曜日になっています。
16日が平日であれば、16日が締め切り期限になります。
所得税の支払が遅れると、延滞税が発生します。
それらの注意などが書かれています。
個人事業主やサラリーマンの確定申告の場合、ほぼ、電子データのみで申告は完了ですが、中には書類を税務署に提出しなければならない場合もあるかもしれません。
その場合は、2.添付書類等の提出をクリックして確認します。
先ほどダウンロードしたPDFの1ページ目の「提出区分」の「輸送等」にチェックが有る場合、その書類は税務署に提出するか、郵送しなければなりません。
逆に、この欄にチェックがなければ、提出する書類はありません。
3.メッセージボックスの確認をクリックすると、このように「利用者識別番号」と「暗証番号」を入力する画面になります。
入力したら「実行」をクリックします。
「メッセージボックス一覧表示」をクリックします。
表示させたいメッセージの「選択」の部分にチェックを入れ、「詳細表示」をクリックします。
どうやら申告できたようです。
「受信データXML」は、このメッセージをXML形式でダウンロードする場合です。
基本的にはダウンロードしなくてもOK。
まとめ
いかがだったでしょうか。e-Taxの画面をもれなく保存し、進行状況をメモしながらの申告だったので、結構大変でした。(笑)
なんだかんだ言って意外と時間がかかった感じもするし、なんかあっけなかったな。という感じもするし、振り返ってみればあっけなかったという感覚のほうが強いかもしれません。
毎年毎年、個人事業主にとっては、この確定申告は一大イベント。
実際に2月半ばから3月半ばまでにかけて、税務署に行ってみるとわかるのですが、この世の中にはこれだけの確定申告をする人がいるのか!!と、思うぐらい(申告をするということは儲かっている???)人、人、人でごった返しています。
私のような若輩者には、まだそうでもないかもしれませんが、お年寄りは大変だと思います。
さて、個人事業主にとっては確定申告やe-Taxの確定申告書等作成コーナーに入力するのは、実は、それほど大変な作業ではありません。それよりも、個々の取引を記録する「帳簿」という作業のほうが何倍、何十倍も大変です。
今回、e-Taxに関しては、専用のカテゴリーを作成し、さらっと紹介するだけ(とはいえ、どこよりも詳しく解説したつもりですが)ですが、実際には帳簿という作業のほうが確定申告のメインの作業になると思います。
e-Taxの準備から申告まで
- 1.e-Taxの本当のメリットとデメリット
- 2.e-Taxに必要な物は?
- 3.電子申告・納税等開始届出書と利用者識別番号の取得
- 4.ICカードリーダライターのセットアップ
- 5.確定申告書等作成コーナーで入力していく
- 最後.e-Taxで確定申告を送信するやり方
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投稿日:2014/03/13 13:18:35
更新日:2019/03/03 17:32:40
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