一般口座と特定口座 どちらを選べばいい?

株の取引を始めるにあたって選ばなくてはならないのが、一般口座にするか、特定口座にするか、さらに特定口座では源泉徴収ありか、源泉徴収なしか。違いを紹介したいと思います。

一般口座と特定口座 どちらを選べばいい?

更新日:2019/01/30 14:16:15 twitter Facebook はてブ LINE

これから株を始めようと思っている人は、口座を作るときに「一般口座」にするか「特定口座」にするか、さらに特定口座の場合は「源泉徴収あり」にするか「源泉徴収なし」にするか選択しなければならず、意味がわからない人にはどれを選んだらいいのか迷っていると思います。
簡単に言ってしまえば、よくわからなければ「特定口座 源泉徴収あり」で構いません。

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特定口座とは

特定口座とは、証券会社(楽天証券とか)が、株で得た利益(譲渡所得)や配当所得などを「特定口座年間取引報告書」という形でまとめてくれて、確定申告時に簡単に申告できるようにしてくれる口座です。
一般口座は、いちいちそれらを自分で計算しなくてはならないため、一般口座を選ぶメリットはほとんどありません。というか、これから株を始めようと思っているのならば、「特定口座」でOKです。

源泉徴収

ただ、特定口座には「源泉徴収あり」か「源泉徴収なし」の2種類があるので、選択に悩むとしたらこの2種類になるでしょう。
が、殆どの人は「源泉徴収あり」を選んでおけば、OKです。
源泉徴収ありは、サラリーマンの給料のようなもので、株で利益が出た場合、自動的にその時点で所得税と住民税を引いてくれるんです。
そのため、確定申告をしなくてもいいのが特定口座の源泉徴収あり、の方になります。
ただし、複数の証券会社に口座を持っていて、どちらかで損失がでたり、1つの証券会社しか契約していなかった場合でも、マイナスになった場合なんかは、特定口座 源泉徴収ありでも確定申告をすると、税金が帰ってくる場合があります。

わかりやすく言えば、「特定口座 源泉徴収あり」はサラリーマンの給料。
「特定口座 源泉徴収なし」は、個人事業主の事業所得のようなものです。
サラリーマンの給料は、源泉徴収として所得税が引かれていますが、年末調整で払い過ぎた税金が返ってくるように、特定口座の源泉徴収ありでも、損失が出た場合は税金が返ってくる可能性があります。

それに対して特定口座の源泉徴収なしの場合は、確定申告で所得税を計算し、あとからまとめて税金を支払う必要があります。
つまり「特定口座 源泉徴収なし」を選択した場合は、利益が出た場合は確定申告を剃る必要があります。
ただし、サラリーマンの場合は20万円を超えなければ、確定申告をしなくてもOK。
主婦のような他に所得がない人は、38万円までは、確定申告を剃る必要はありません(しても構いませんが)。

なぜ源泉徴収なしがあるか

私のように100万円程度の資金でちまちま株を行なっている人は、あまり源泉徴収なしのメリットはありませんが、多額のお金で取引を行なっている人や、頻繁に売り買いをしているデイトレ派の人は、利益があるたびに自動的に源泉徴収で税金の先払いをするよりは、あとでまとめて払うから、源泉徴収で引かれる分も投資に回したい。というような人もいるかと思います。
そういう専業トレーダーには、「特定口座 源泉徴収なし」でもメリットが有るかもしれません。

大きく分けるとすると、税金を即支払うか、あとでまとめて払うか。の違いになります。
源泉徴収ありの場合、税金の支払も証券会社が計算して支払ってくれるので、大抵の人であれば、特定口座の源泉徴収ありで問題はありません。

自分がどちらだか知りたい

どのタイプの口座にするかは、証券会社に申し込むときに選択を迫られるので、大抵の人は自分の口座がどれに当てはまるか、覚えていると思うのですが、長い間取引をしていない人や、昔、適当に作った口座で取引を始めたい。なんて場合は、どのタイプの口座なのかわからなくなっている人もいるかと思います。
その場合でも、簡単に調べることができます。

口座情報をクリック左の例は楽天証券になります。
楽天証券にログインし、右上の「口座情報」というボタンにマウスカーソルをもっていくとメニューが出現します。
表示されたメニューの中の「特定口座」をクリック。

特定保管勘定・源泉徴収あり特定口座の源泉徴収ありを選択していれば、このような表示になるはずです。
なお、画像で2012年の「特定信用取引勘定」が「未開設」で2013年が「開設済み(源泉徴収あり)」になっているのは、2012年の12月に、信用取引もできるように申し込んだからです。

源泉徴収なしを選択した人でも、あとから源泉徴収ありに変更することができますが、特定口座でその年の最初の譲渡、もしくは 配当等の受入までにおこなう必要があり、所有していた株を売ったり、配当金を得た場合は、翌年まで変更できません。

確定申告をするとお金が戻ってくる?

同じ証券会社の口座で、トータルの利益が0かマイナスだった場合、特定口座の源泉徴収ありを選択していた場合でも、引かれた源泉徴収は戻ってきます。
ただ、マイナスだった場合、確定申告をすることによって3年間損失の繰越ができます。
損失の繰越とは、1年目でトータルの株の利益がマイナスだった場合、マイナスの額を確定申告で申告すれば、翌年を含め3年間は利益が出た場合でも、マイナス分で相殺することができます。
現在、株の税金は所得税、住民税を合わせて10%になっています。
仮に、1年目でマイナス10万円の損失がでて、翌年(もしくは3年以内)に10万プラスになった場合、源泉徴収で自動的に引かれた10%の1万円が返ってくるのです。
今後、税率が20%にあがった場合は、損失分の2割が返ってくる可能性があるということになるため、損失が出た場合は特定口座の源泉徴収ありでも確定申告をすることをお薦めします。

損失が出た時の確定申告の仕方は、株で損をした場合の確定申告で詳しく紹介しているので、だれでも簡単にできると思います(私もはじめてチャレンジしたのですが、簡単に出来ました)。

 

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投稿日:2013/01/14 01:02:28
更新日:2019/01/30 14:16:15

 

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