マネーフォワード 他のサービスとの比較
2013/10/30 00:55
個人事業主の多くの人が、銀行口座を個人用と事業用と一緒の口座にしている人が多いと思いますが、毎年確定申告時に会計ソフトなどにちまちま入力したり、領収書を見なおしたりして、「う~ん。こんなに使っていたのか・・・」なんて反省することが多くなると思います。
お金を貯めるには、しっかり入金と支出を管理しておくこと。と言われていますが、なかなか面倒で続かなかったり。
以前、スマートフォンで買い物をするとレシートを見ながら入力するようなアプリを使っていたこともあるのですが、これがやっぱり続かない。
また、私は今現在の口座などの金額をエクセルでちまちま入力して、現在の資産状況を管理しているのですが、やっぱりめんどくさくて1ヶ月に1回とかの頻度になってしまっています。
そんな時、銀行などのデータを登録しておけば、勝手にデータを引っ張ってきて、1つのサイトですべての資産や入出金履歴などが見ることが出来るマネーフォワードというのがあるということを知り、実際に利用してみました。
一応無料で使えますが、有料版はプロから資産管理などのアドヴァイスを受けることが出来るらしい?
また、無料版は過去1年間のデータを閲覧できますが、有料版は無制限っぽい。
有料版は月々500円。年間に換算して6,000円。
で、はじめは銀行のパスワードやら口座番号やらを登録しなければいけないので、すんごい不安だったんですけれど、経済界ではかなり有名な人が使っていて、絶賛しているらしいので、恐る恐るあまり残高がない銀行を入力してみました。
また、nanacoのようなおサイフケータイも管理できるようで、こういったものはネット上では入金しか出来ないので、色々登録していったのですが、少し登録してみてすんごい使いやすいので、結局ほぼすべての銀行・株・FX・ポイント・電子マネーなどを登録してしまいました。
特にすごいのがクレジットカードやAmazon、そして携帯電話の支払い、さらには年金も(笑)登録できること。
クレジットカードを登録しておくと、今月の支出で細かい明細が見られるんです。
Amazonを登録しておくと、もちろんアマゾンでいつ、何を購入したかが見られます。
私はほとんどをアマゾンで購入しているので、私の買い物のほとんどがこのマネーフォワードで一覧できます。
また、私はほぼコンビニは100%セブンイレブンを利用していて、nanacoで支払っているので、ネットだけでなく、コンビニでのお金の動きも管理できます。
さらにスーパーではセブンイレブン系列とイオン系列で購入しているので、nanacoかWAONの使用状況も見ることが出来ます。
びっくりしたのが年金。なんと今まで支払った国民年金、厚生年金まで見ることができちゃう。(笑)
残念ながら国民年金基金や小規模企業共済は項目がないのですが、カスタマイズすれば出来るかも。
安全性は?
私の住所や名前などは登録しない(性別と誕生日、住んでいる場所程度しか登録しない)ので、仮にマネーフォワードから個人情報が流出しても、勝手にパスワードを変更されたりは出来ないし、銀行ではワンタイムパスワードが手元にないと、勝手に振り込んだり出来ないので、まぁ、実害はないだろうと。
それと銀行並みのセキュリティを誇っているらしい。
比較
似たようなサービスとして、OCN家計簿やmoneytreeなどがありますが、なぜマネーフォワードを選択したかというと、
連携している銀行やサービスが圧倒的
連携しているサービスが圧倒的に多い、ということにつきます。OCN家計簿もある程度銀行やサービスに対応しているのですが、
- おサイフケータイにも対応
- 年金(国民年金・厚生年金)にも対応
- アマゾンにも対応
- 携帯電話(SoftBank)の支払いにも対応
のようにマネーフォワードの方が豊富です。
対応していないサービスに関してはて入力という方法もあるのですが、コレだとめんどくさい。(笑)
なので、なるべく連携しているサービスが豊富な方が有利なんですよね。
年金まで
もう圧倒的です。(笑)
なんと年金まで対応しているという。。。
年金は、これまでの保険料納付額が表示されます。どうやってデータを取得してるかというと、ねんきんネットから。
携帯電話の支払いはOCN家計簿でも対応しているんですけれど、なぜかSoftBankは未対応なんですよね。
まぁ、クレジットカードや銀行引き落としの場合は、銀行のデータのほうで表示されますが、マネーフォワードでは月々の携帯代の様子もグラフにしてくれるので、意外と大きな違いなんです。
Moneytreeは、サービスが開始されたばかりということもあって、まだまだ連携できる銀行なんかが少ないです。
こちらはマネーフォワードの資産の合計金額。
年金が含まれているのと、対応しているサービスが多いので、1381万円となっています。
こちらはOCN家計簿。
年金がないのとマネーフォワードに比べ、連携しているサービスが少ないので資産の合計が947万円になっています。
正確性
どうも、マネーフォワードもOCN家計簿も、収入や支出に関しては過去のデータの取得が完璧でないようで、若干データに違いがありました。
マネーフォワードでは28万円ほどです。
どちらもカレンダー表示にさせて、それぞれ視覚的にいつ、いくらの収入や支出があったのか見ることが出来る(これが最大の特徴ですよね)のですが、若干データに違いがあるようです。
ただ、どうも過去のデータの取得がうまくできていないだけで、開始以降のデータはうまく取得できるっぽい。
なので、なるべく早くこうしたサービスを使いはじめるほうがいいかも。
ログインが簡単
マネーフォワードは、アカウント作成にgoogleアカウントやFacebookのアカウントを利用できるんですけれど、おかげでログインしたままでいられるんです。
OCN家計簿の方は、ある程度時間が経過すると勝手にログアウトされてしまうので、いちいちめんどくさいんですよね。
パソコン版とスマートフォン版がある
マネーフォワードとOCN家計簿は、パソコン版とスマートフォン版がありますが、Moneytreeはスマートフォン版しかなくてちょっと使いづらい。
実際に使ってみると分かるんですけれど、銀行の設定や資産の推移や明細は、やっぱりパソコンのような大きな画面のほうがずっと見やすいし、入力しやすい。
パソコン版では特にソフトをインストールする必要はありません。すべてブラウザ上でできるし、データはクラウド、つまりネット上に保存されます。
もし、少しでも不安がある方は使わないほうがいいかもしれないですし、便利だ!と思った方は、使ってみてください。
スマートフォンのアプリもでているので、今、どれくらいの資産があるのかな~。とか、今月はどのくらいお金を使ったのかな。とかがバッチリわかります。
さらに、毎月の資産の増減もグラフにしてくれるので、視覚的に資産管理がしやすいんです。
こういったすべての銀行や投資、電子マネーの管理は、マネーフォワードのようなネットサービスでないと、いちいち本人がその都度入力しないとまとめ上げることは出来ないので、そうした手間を省きたいのであれば、ぜひ使ってみてください。
現金は?
さて、こうしたネット上からデータを参照できるようなサービスはいいんですけれど、現金の場合はどうすればいいんでしょう?
マネーフォワードは、おサイフケータイのnanacoにも対応しているので、コンビニで買い物をしているような場合でも自動で入力してくれます。
また、銀行から引き出したお金は現金として加算してくれます。
で、まだ使ったことはないのですが、レシートをカメラで写すとお小遣い帳に入力してくれるアプリもあるようで、現金はそうしたアプリで記録するといいかも。
もちろん、マネーフォワードからそうしたアプリが公開されているので、連携できる??
私の場合は、ほんとうに激安スーパーとか自動販売機とか、あとはヤマダ電機とか業務スーパーとか・・・それぐらいしか現金って使わないので、正直、ほぼ95%は自動で記録してくれるんですよね。
そのうちマクドナルドや吉野家とかでも対応してくれるといいですね。
帳簿代わり
これから個人事業主として独立したり、もしくは簿記や会計の仕事を目指している方にもお勧めです。
実は、個人事業主の時の帳簿付けも、基本はこのようなお金の流れを会計ソフトに入力していくことになるからです。
会計ソフトがあれば、あとは会計ソフトが適切な帳簿に記録してくれ、プリントアウトするだけ。
とはいえ、数字に慣れていないとちんぷんかんぷん。
なので、あらかじめこうした数字の動きに慣れておくほうがいいかも。
で、実際にこのマネーフォワードのサービスを使ってみて感じたのが、これだけ色々な銀行やらクレジットカードのデータを記録してくれるんだったら、このサービスと連携した帳簿付けというか、確定申告やら会計ソフトがあれば入力しなくて済むのに!
と思ったんですけれど、どうもマネーフォワードの会社でそのようなサービスを公開する予定らしい!??
マネーフォワードのクラウド会計ソフト
マネーフォワードのクラウド会計ソフトというのが2013年11月から公開されるっぽい!!
そもそも会計ソフトとは?
会計ソフトとは、日々のお金の動きをちまちま入力して、最終的に「決算書・申請書を作成する」のが目的です。
それ以外にも帳簿として保存してくれる。という機能もあるのですが、最初の「日々のお金の動きをちまちま入力する」という作業はどうしても避けられなかったわけです。
で、一番めんどくさいのがこの作業でもあります。
いちいち領収書を探したり、通帳とにらめっこして日付、金額を1炎もマチガイなく入力しないといけない、と。
でも、マネーフォワードみたいにクレジットカードやら銀行の明細を自動で引っ張ってきて、入力してくれるなら、それを利用できないかなあ。なんて思っていたら、マネーフォワードが会計ソフトを公開するようです。
今までの会計ソフトとの比較です。
私が使っているやよいの青色申告は、バージョンが古いせいか「金融機関データの自動取得」ができないので、銀行の通帳とにらめっこして、1月1日から12月31日までのすべてのデータを入力しています。
また、経費もクレジットカードの明細をにらめっこしながら、「これは事業用で買ったんだっけかな・・・?」なんてブツブツ言いながら入力しているわけです。
ところが、マネーフォワードのクラウド会計であればこれらも自動で取得してくれるっぽい。
さらに!!
帳簿は単に日付と金額が入力されただけでは意味がなく、「これはこういうお金だよ」というデータも一緒に入力する必要があります。
例えば、「これは5月25日に、◯◯社からの収入」なんて場合は、「預金出納帳」に「収入」として入力するわけです。
で、会計ソフトのいいところは、この「収入」って部分を選択して入力できる点。
専門用語がわからなくても、これかな。なんて入力できるんですが、どうもマネーフォワードのクラウド会計は、明細のデータなどから自動的にこれは収入なのか、経費なのか、税金なのか・・・というのを自動的に判断してくれるっぽい。そして、て入力で修正したものに関しても、学習機能によって覚えていってくれるっぽい。
たとえば、マネーフォワードでは明細からある程度、これは通信費なのか、税金の支払なのか、などを自動で入力してくれるんですけれど(これだけでもすごく便利)、よくわからないものに関しては会計ソフトみたいに、選択できるんですね。(画像参照)
画像では、10月11日金曜日に9,480円の振り込みがジャパンネットで発生しているんですけれど、最初はなんの目的で支払ったかマネーフォワードはわからなかったようで、「未分類」となっていました。
一応、この時の支払は経費として購入した商品のお金だったので、「その他」→「事業経費」で仕分けてみました。
お小遣い帳レベルであれば、「事業経費」というような曖昧な(?)仕分けでいいかもしれませんが、クラウド会計ではもう少し詳しく仕分けることが出来るのかもしれません。
収入に関してもこんなかんじで詳しく仕分けることが出来ます。
この場合は、スルガ銀行の残高が少なくなってきたので、ATMで入金した時です。
まとめ
今まで会計ソフトも進化し続けてきましたが、いちいち手で入力しなければならないという点はどうしても避けられなかったわけですが、いよいよそういっためんどくさい作業も自動化される時代になりつつあるのかもしれません。
個人事業主になると、確定申告が近づくとこの入力作業のことを考えると気が重くなっていたんですけれど、このような自動入力サービスが本格化したら、どんだけ楽になるか。
当サイトでは、引き続きこのマネーフォワードとクラウド会計ソフトについて追っていきたいと思います。
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2013/10/30 00:55 | このページのトップへ | コメントを書く | 管理